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【直木賞候補作】SF界の新星が描く“歴史×空想小説” 小川哲『地図と拳』

2023年1月18日 8:15
【直木賞候補作】SF界の新星が描く“歴史×空想小説” 小川哲『地図と拳』
『地図と拳』小川哲著 集英社
第168回芥川・直木賞が19日に発表されます。その発表を前に、大衆文学作品に贈られる、直木賞の候補作の1つ、小川哲(おがわ さとし)さんの『地図と拳』を紹介します。

作品は、SF界の新星・小川さんならではの歴史×空想小説。日露戦争前夜から第二次大戦までの約半世紀を描いた歴史小説で、満洲の架空の町を舞台に都市の繁栄と衰退が様々な人物の視点からつづられています。

1986年生まれ。東京大学教養学部卒。2015年『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を獲得しデビューしました。2017年発表の『ゲームの王国』(上・下)で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞に輝きました。今回の候補作『地図と拳』は、第13回山田風太郎賞を獲得しています。