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パティシエ・鎧塚俊彦、服部幸應さんをしのぶ 「夫婦でよくしていただきました」

2024年12月14日 22:50
パティシエ・鎧塚俊彦、服部幸應さんをしのぶ 「夫婦でよくしていただきました」
服部幸應さんをしのぶ鎧塚俊彦さん
10月に急性心不全のため、78歳で亡くなった料理評論家・服部幸應さんの合同葬が13日に行われ、パティシエの鎧塚俊彦さん(59)が思いを語りました。

服部さんと約20年の付き合いがあるという鎧塚さんは「ヨーロッパから帰ってきたときからかわいがってくれました。女房(故・川島なお美さん)とも僕より前から仲良くさせていただいて、結婚式に来てくださったり、女房のことを“なお美ちゃん、なお美ちゃん”とかわいがってくださり、夫婦でよくしていただきました」と振り返りました。

■服部さんが亡くなる4日前に顔を合わせる

鎧塚さんが服部さんと最後に会ったのは亡くなる4日前だったといい、「“食文化ルネサンス”という会で、“これからの食文化の発展を次世代にどう引き継いでいけばいいか”ということを定期的に集まって話しておりました。その総会の4日後に訃報が飛び込んできましたので、まさかというような思いで驚きと共にショックでした」と、突然の別れを惜しみました。

■服部さんへの思い「頑張りますと申し上げたいです」

『料理の鉄人』をはじめ数多くのテレビ番組に出演し、『食育基本法』の成立などに尽力した服部さん。これらの功績について鎧塚さんは「本当に今の料理業界を変えたのではないかと思います。『料理の鉄人』なんかは最初は“何だよあれ”みたいなことをおっしゃる重鎮の方もいらしたんですが、ものすごい大きな現象となりまして、料理業界の発展のためにものすごい役割を成したと思っております。“料理人がテレビに出るなんて”という方も中にはいらっしゃる。ただ僕も自分のやりたいことを発信していくためには、メディアの方たちとうまくお付き合いをさせていただいて伝えていきたいというのがある。服部先生はその“道”を切り開いてくださった」と語りました。

また「改めて先生には心より御礼を申し上げたい。先に逝かれた先人の方もいっぱいいらっしゃいますので、その人たちにおいしいものでも作っていただいて、のんびりしていただきたいですね」と話し、「先生の切り開いた道をさらに進めていかなければいけない。“見ていてください。私たち頑張ります”と申し上げたいです」と思いを伝えました。

東京都の増上寺で行われた『服部栄養専門学校・服部家合同葬』には約8000人(主催者発表)もの参列者が訪れ、祭壇には服部さんが好きだったという赤いバラなど約1万2000本の花が飾られました。

最終更新日:2024年12月14日 22:50