水曜日のカンパネラ・詩羽「誰かの未来につながったらいいな」 自身初の書籍で伝えたいこと
自身初となる書籍『POEM』(3月15日宝島社より発売)は、詩羽さんがつらい経験をした過去を赤裸々につづった自叙伝になっていて、自己肯定感を大切にポジティブな姿を見せている詩羽さんがなぜ“愛”を大切にするのか、そして自分らしさを表現しているスタイルに込めた思いなどを書き下ろしています。
今回、執筆しようと思ったきっかけについて、詩羽さんは、「(3月開催の)武道館ライブっていうのが自分の中で一つの区切りだなと思っていて、この活動を始めて、2年半になるタイミング。そこで、改めて多くの方に知っていただく機会にもなるなと思っていて。その上で、色んな場所で“愛を大事にして生きていきたいね”って言ってるんですけど、その言葉の重みが変わってくるなって思っていて。ただ、愛されてきた人間が“愛って大事だよね”って言ってるのと、逆に愛が足りなかったからこそ“愛って大事だよね”って言ってるのって、本当に言葉の重みが違ってくるし。響く人が変わってくるなっていうのはすごく思っていたので、この区切りのいいタイミングだからこそ、今発信するべきなんじゃないかなと思って、発信しようと思いました」と明かしました。
また、「自分を好きでいてくださって、自分のことを支えてくださるファンの人たちにも、ちゃんと説明をしなきゃいけないなって思っていましたし、逆にまだ届いていないマイナスの所で渦巻いて生きている人たちがたくさんいる中で、そこにまだ自分の言葉って多分届いていないし、今って私がポップなだけに見えている人間だなって自分で理解しているからこそ、ポップなやつの言葉なんかみんな受け入れられないと思っているので、それじゃあ自分の変えたいことが何も変わらないなと思ったので、ちゃんとその人たちにも届けられるように言葉にしようと思いました」と思いを話しました。
■刈り上げに口のピアス 自身のスタイルを発信していく理由
髪の毛を刈り上げ、口のピアスがトレードマークの詩羽さん。このスタイルになったきっかけなど当時の思いが書籍では鮮明につづられています。自身が確立したスタイルで発信していく理由について、「このファッション・スタイルで前に立つことで、社会にある普通っていうものに対して反発していきたいなっていう思いもありますし、多様性っていう言葉が使われているけど、多様性なんて言葉がなくてもそれが当たり前になっていくべきだなって思ってるからこそ、自分のスタイルだったり活動の仕方がみんなの環境に生きたらいいなって思って、前に立ってますね」とコメントしました。
そして、この書籍を通して伝えたいことについては、「みんなそれぞれの人生がありますし、私の今のこれが正しいかと言われたら私自身もわからないところがありますし。ただ、何があるかわからないからこそ、面白さだったり、面白くなさだったり、色んなことが人生ってあるよねっていうのを、一つの例として、そんなこともあるんだなくらいで受け取ってくれたらいいなと思っているので。でも、少しでも誰かの未来につながったらいいなとは本当に思ってますね」と語りました。