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海老蔵・勸玄“実盛物語”で親子共演

2021年5月29日 21:42
海老蔵・勸玄“実盛物語”で親子共演

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんと堀越勸玄くんが29日、東京・明治座で初日を迎えた『海老蔵歌舞伎』に親子で登場しました。

今回上演される演目は古典の「実盛物語(さねもりものがたり)」と新作歌舞伎舞踊「KABUKU」です。中でも「実盛物語」は、武将斎藤実盛と源氏の白旗を巡って繰り広げられる物語で、武将・斎藤実盛を海老蔵さんが演じ、物語の鍵を握る堅田の百姓の娘小まんの倅(せがれ)・太郎吉を勸玄くんが演じます。成田屋親子が『実盛物語』で共演するのは34年ぶりです。

幕が開くと片岡市蔵さん演じる“九郎助”と勸玄くん演じる“太郎吉”が花道から登場すると、客席から拍手が贈られ、続いて海老蔵さん演じる斎藤実盛と市川右團次さん演じる瀬尾十郎が花道から登場すると、こちらも客席から割れんばかりの拍手が贈られました。

クライマックスでは、実盛は太郎吉と戦場での再会を約束し「坊よ、健固(けんご)で暮らせよ」とのセリフには場内からは拍手喝采が起こり、実盛はさっそうと馬に乗り、花道を去っていきました。

「海老蔵歌舞伎」6月4日から場所を京都・南座に移し上演されます。