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中村芝翫、歌舞伎界の“二男事情”明かす

2021年6月10日 12:18
中村芝翫、歌舞伎界の“二男事情”明かす

現在、歌舞伎座『六月大歌舞伎』第一部「御摂勧進帳」に出演している中村芝翫さん(55)に独占インタビュー。二男・中村福之助さんが話していた“歌舞伎界の二男会”について語ってくれました。

芝翫さんは、歌舞伎一家に生まれ、父は昭和と平成で女方として活躍した七世・中村芝翫さん。そして兄は女方として舞台に立つ中村福助さんです。

今年4月、福之助さんを取材した際、「父が二男なんですよ。歌舞伎界って二男同盟(会)っていって、二男の人たちがすごい絆で結ばれていて、みんな気持ちが分かるから(中村)七之助の兄だったり、みなさん二男の方は僕に優しくしてくれる。家業を継いでいると兄には逆らえない。そこにたまっているのが二男同士あるので、盛り上がっちゃいますね」と歌舞伎界の“二男会”の存在を話していました。

実際のところ歌舞伎界の“二男会”について芝翫さんに伺うと「そうでしたね。あれはいつでしたっけね、昭和57年か8年かな(大阪の)中座で芝居をやりまして、その時に(中村)吉右衛門のおじさん(兄は松本白鸚さん)が“おい、二男会やろうよ”っていって二男ばっかり集めて食事会をしましてね。もうちょっと二男会を増やそうかっていったんですけどもうそれっきりその会が終ちゃいましたけど」と昔から二男同士の交流があったことを明かしてくれました。

二男の芝翫さんも苦労したことがあるのか聞くと「色々ひがんだ時はありましたけど、でも二男だからこそ立役の道に進めたし、また二男だからこそ歌舞伎以外のいろんな仕事をさせていただけたような気もしますけど。長男みたいに優しくされるのもいいなと、でもまあ逆にいうと、うちの兄貴(福助さん)なんか見ているといろんな責任感があったり、背負う物が大変で長男には長男の大変さもあるし、まあ二男には二男の大変さがあると言うことですかね」と二男としての思いを明かしました。

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