中村芝翫 4年ぶりの大役に挑む
4月3日から東京・歌舞伎座で上演されている「四月大歌舞伎」。その第二部『絵本太功記(えほんたいこうき)』に出演する歌舞伎俳優の中村芝翫さんが大役に挑む心境を明かしました。
4年ぶりに上演される今回の演目は、昨年の大河ドラマでも話題となった明智光秀が、織田信長を討った「本能寺の変」を素材に描かれる物語です。
芝翫さん演じる武智光秀と、光秀の息子である尾上菊之助さん演じる十次郎ら家族に焦点を当て、戦乱に生きる親子の情愛と悲壮感が胸を打つ重厚な義太夫狂言です。
16歳で初めて光秀を勤め39年となる芝翫さんは「平成17年11月の国立劇場で成田屋(十二世市川團十郎さん)のお兄さんの代役として勤めさせていただき、この場に至るまでの光秀の苦悩が分かりまいた。セリフは少ないですが、(役の)大きさで勤めるお役です。」と心境を明かしています。
公演は4月28日千穐楽です。