ゴジラ生誕70周年記念で製作された最新作『ゴジラ-1.0（ゴジラマイナスワン）』（11月3日公開）で、主人公を俳優の神木隆之介さん（30）が務めることが発表されました。

映画の舞台は、戦後すべてを失った日本。無（ゼロ）になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負（マイナス）にたたき落とすという物語。今回初めて出演するキャストが発表され、神木さんは戦争から生還するも、両親を失う、敷島浩一を演じ、ヒロインの浜辺美波さん（23）が、焼け野原の戦後日本を単身で強く生き、 戦争帰りの敷島と出会う大石典子を演じています。

4日に行われた『ゴジラ-1.0』完成報告会見に、浜辺さん、山崎貴監督、製作の市川南さんとともに出席した神木さん。“映画出演のオファーが来た時について”聞かれると「ビックリしましたね。日本を代表する、誰もが知っている。いままで見たことがない方でも“ゴジラ”は知っている。世界でも。そんな作品に携われることができるんだという、うれしさ。その反面プレッシャーがありました」と日本のみならず世界中で人気の“ゴジラ”シリーズに出演するプレッシャーを明かしました。

さらに、映像表現・VFXの第一人者として知られる山崎監督との撮影について「印象に残っているのは、“どのくらい迫力か”、“どういう動きか”って監督が説明するときに擬音が多い。映画のなかでは、現場で伝えてくれてる臨場感がそのままでした。だから、監督の脳内のものが完璧に再現されている作品なんだなとすごく思いました」と擬音を用いる監督の独特な指示を明かしました。

また、“印象に残っているシーン”について聞かれた神木さんは「逃げ惑うシーンがあって。初めてですね、あんな大人数がギュッとなって。ギュッとなった状態での本番中のみなさんの気迫が、本当に命の危険を感じているような雰囲気になるんですよ」と、ゴジラから逃げるシーンを振り返りました。

すると、山崎監督が「ゴジラ好きの人たちが来てくれているから、みんな“ゴジラに映るならこれくらいの気迫でやらなきゃ”っていう人が何百人分も来ているから。その気を受けながら演じるのは希有（けう）な体験だったと思います」と撮影の裏側を明かしました。