神木隆之介「絶対僕じゃない」 出演NGを新海監督が電話で説得
■神木隆之介 『君の名は。』に出演したゆえの悩み
映画で神木さんが演じたのは、口ぶりや振る舞いは乱暴なものの友達思いな青年・ 芹澤朋也です。新海監督は芹澤役に神木さんをキャスティングした理由について「とても大事な役だからというのが一番大きい」としたうえで、「見た目がチャラいホストっぽい感じだから、それにマッチする声の人は他にもいるのかもしれない。でもチャラさだけではない真面目さ、人を愛してしまう、人から愛されてしまうような人なつっこさが声の奥底にほしかった」とコメント。続けて「でも最初はちょっとNGが」と、当初、神木さんに出演オファーを断られたことを明かしました。
神木さんは当時のことについて、「芹澤の外見から、僕の一番低い声を出しても“この雰囲気からこの声は出ない。もうちょっと低いでしょ”って思ったんです」と振り返り、さらに、2016年公開の新海監督のヒット作『君の名は。』でメインキャラクターの立花瀧を演じた自身の経験をふまえ「瀧の声に近いから芹澤にはみえないっていう感じになるんだったら絶対僕じゃない方が良いって(オファーを)お返ししたんですよ」と、神木さんならではの悩みを告白しました。
出演を断られた後、新海監督は電話で神木さんに「瀧だと聞いた人が分からないような芝居を神木君から僕は貰えると思ったし、そうすると誰にとってもハッピーな結果になるんじゃないか」と説明。すると、「直接電話口で神木君から“じゃあこんなトーンはどうでしょう”っていうのを聞かせてもらって、“これでいこう”という話をしてOKを頂いた」と明かしました。