新海誠「映画監督になりたいと思ったことは人生で一度もありません」ドイツのファンに原点語る
映画上映後に行われたイベントには、新海監督の作品『君の名は。』や『天気の子』など、監督の作品はすべて観ているという熱烈なファンも多く参加。新海監督は、ファンからの質問に対して丁寧に答えました。
観客から「どうしてアニメーション監督になったのか」と聞かれた新海監督は、「映画監督になりたいと思ったことは人生で一度もありません」と明かし「(昔)ゲーム会社でサラリーマンとして働いていたんですね。だんだんゲームとは違うものを作りたいと思って、絵を描いてアニメーションを作り始めたんです。ですから僕が最初に作ったのは自主制作のアニメーションでした。それを繰り返していたらいつの間にか周りから監督と呼ばれるようになっていました」と自らの原点を語りました。
また、前作『天気の子』の劇中では『君の名は。』のキャラクターが登場し、ファンの間で話題になっていましたが、ファンから「今作は過去の作品のキャラクターは出てこないのか?」と聞かれると、「今回の『すずめの戸締まり』には、過去作品のキャラクターは誰も出ていません。ただいくつか、イースターエッグを仕込んであります。例えば『天気の子』で出てきたバイクのヘルメットと同じヘルメットを『すずめの戸締まり』の中ではあるキャラクターがかぶっています。あるいは、(『すずめの戸締まり』内の)テレビ番組のBGMで天気の子のBGMがこっそりかけてあるんです」と作品に取り入れた遊び心を明かしました。