新海誠、レッドカーペットに登場の椅子は「ほっくんと思って」 不在・松村北斗へ粋なメッセージ
新海監督の最新作『すずめの戸締まり』(全国公開中/配給:東宝)は、日本アニメーションとしては映画『千と千尋の神隠し』以来21年ぶりにコンペティション部門に正式出品されていて、最高賞・金熊賞を競います。
今作は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめ(声:原菜乃華さん)が、扉を閉める旅を続ける“閉じ師”の青年・草太(声:SixTONES・松村北斗さん)とともに冒険を通して成長していく物語です。公開から103日で、観客動員1036万人、興行収入137億円を突破し、世界199の国と地域で配給が決定しています。
■欠席の松村北斗の代わりにレッドカーペットに“椅子”が登場
今回、草太の声を演じた松村北斗さんは欠席。しかしレッドカーペットには、劇中で草太が姿を変えられてしまった“すずめの椅子”の姿が。新海監督は「ほっくん(松村さん)と思って我々は松村くんと一緒に行ってきます」と笑顔を見せました。
全790席のチケットが完売した公式上映後は、鳴りやまない拍手の中 新海監督や原菜乃華さんらが壇上にあがり、約3分間の拍手を浴びました。
上映後、日本のファンへメッセージを求められると「菜乃華さんと椅子の状態になってしまった北斗くんと一緒に3人でベルリンの方に伝えてきました。僕たちの国で起きた12年前の大きな出来事(東日本大震災)そのことを映画と一緒に世界の方々に今日出来る形でお伝えしてきたつもりです」と語りました。
受賞結果は、日本時間26日午前3時からの授賞式で発表されます。