「少しダサいけど…」昭和レトロが人気“手のひら大”アーケードゲーム機も
去年から注目されているレトロブームですが、若い世代を中心に今年もまだ続いているといいます。昭和世代には懐かしいあのゲーム機やレトロを体験できる宿泊プランまで登場しています。
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秋葉原にある家電量販店。最新の家電がめじろ押しの中、見つけたのは、昭和世代には懐かしい「パックマン」や「ギャラガ」などのレトロなゲーム機です。
ヨドバシカメラマルチメディアAkiba ゲーム・玩具・ホビー専門チーム 和田大マネージャ
「こちらがレトロゲーム コーナーになります。中高年の方は懐かしいな、若い世代の方はインテリアなんかにも購入いただける」
1980年代に生み出され、人々を熱狂させたアーケードゲームが、この時代に“手のひらサイズ”になって再登場しました。
小型と侮るなかれ、操作レバーも付いていて台の雰囲気を再現しています。
「パックマン」を知らない25歳の番組スタッフが挑戦しました。
「勝ったか負けたかが分からない」「めちゃくちゃ楽しいです!」
独特のルールに悪戦苦闘。それでも、若い世代でハマる人が増えているといいます。
近年、注目される昭和レトロの魅力を原宿で聞いてみると──
昭和レトロ好き(20代)
「今じゃない現代じゃない感じがカワイイなっていう。逆に!」
昭和レトロ好き(20代)
「今の子たちとの差を付けた個性が出せたりとか、レトロな物だとかぶらないので、話のネタになったりするのがいいかなと」
このレトロブームは今年も衰えそうになく、「シブヤ109ラボ」の調査によると、今年流行しそうなグルメとして、「バナナスプリット」、「アメリカンパーティー」や「カップケーキデコ」などが選ばれる結果に。
共通点は1950年代の、カラフルでハイカロリーなアメリカングルメです。
その1つ、「バナナスプリット」は、3種類のアイスクリームの下にカスタードプリンがあり、そこにスライスしたバナナが添えられた、アメリカでは定番のスイーツです。
ストレスがたまりやすいコロナ禍で、“背徳感”を感じられるメニューとして人気になっているといいます。
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レトロ気分に浸れる体験型の宿泊プランも登場しています。
千葉・浦安市にあるホテルが提供するのは、昭和の雰囲気をトコトン満喫できるプランです。部屋の壁は昭和レトロの看板で埋めつくされており、コタツの他、急須やミカン、そしてトランプなどのゲームまであります。
ターゲットは、10代後半から20代前半の昭和を知らない世代だといいます。
オリエンタルホテル東京ベイ 近藤和樹さん
「レトロ風にすることで、かなりかわいく仕上げることができますし 、『少しダサいけど新しい』みたいなところをホテルとして打ち出せたかなと」
その狙いは的中し、今では、利用者の多くが20代だということです。