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H3ロケット初号機打ち上げ 2回目の延期

2022年1月21日 18:41

JAXA(=宇宙航空研究開発機構)は21日、次世代大型ロケットH3ロケット初号機の今年度の打ち上げを見合わせると発表しました。打ち上げの延期は2回目です。

H3ロケットは、2020年に任務を終了した日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」を宇宙へ運んだH2Bロケットや現在も活躍しているH2Aロケットに続く新しい日本の基幹ロケットとして開発が進められているもので、これまでのロケットと比べ、輸送能力の向上やおよそ100億円の打ち上げ費用の半減などを目指しています。

当初の計画では、試験機1号機を2020年度に、試験機2号機を2021年度に打ち上げる予定でしたが、2020年、開発中のエンジンに技術的な課題が確認されたとして、当初の計画を見直し、試験機の打ち上げをそれぞれ1年度ずつ延期し、1号機の打ち上げを2021年度にするなど、開発計画を見直していました。

この計画についてJAXAは21日、エンジンで確認されていた技術的課題への対応については一定のめどを得たものの、確実な打ち上げを行うために、1号機の2021年度の打ち上げを見合わせると発表しました。

ロケットの推進薬をエンジンに送り込む役割をするターボポンプの翼の振動データから、そのほかにも配慮すべき事象が確認され、それらに確実に処置をした上で設計を確定させる必要があると判断したということです。

打ち上げ時期の変更は2度目になり、JAXAは、「計画通りに打ち上げを実施できないことを大変重く受け止めております。この変更は、確実な打ち上げのためには必要な措置と考えており、関係者一丸となって残りの開発を進めて参ります」とコメントしています。