松本幸四郎、時代劇出演が誕生日プレゼント
歌舞伎俳優の松本幸四郎さんが、松竹オンライン配信企画『時代劇づくりの裏側』の第3回配信のゲストとして出演し、役者デビューが“テレビの時代劇”だったことを明かしました。
昨年10月、歌舞伎俳優がこれまで出演してきた“時代劇”について、当時の思い出や撮影秘話などを語る企画としてはじまった『時代劇づくりの裏側』。
歌舞伎の舞台だけでなく映像作品にも数多く出演している幸四郎さん。初めて時代劇に出演したのは、初舞台を翌年に控えた5歳の時で、父・松本白鸚さん主演の大河ドラマ『黄金の日日』だったといいます。
幼かった当時を振り返り幸四郎さんは「忘れもしないのは『黄金の日日』の放送が日曜日で、その日がたまたま僕の誕生日だったんですね。5歳の誕生日。ちょっと期待していたんですね。父(松本白鸚さん)から “きょうの誕生日プレゼントはこれだよ”っていわれて、大河ドラマがはじまって、5歳の子供にとっては複雑な(気持ちで)“おもちゃじゃないのか”って思って、それをおとなしく見ていた。まだ初舞台も踏んでいなかったんですが、役者としては、この『黄金の日日』が本当の第1作目」と意外な事実を明かしました。
また“歌舞伎”と“映像”。演技の違いについて幸四郎さんは「僕は同じだと思うんですよね、1つのお芝居にでる1つの役を演じるというのは、これは歌舞伎であろうが、時代劇であろうが同じだと思うんです。演出が違うだけで、歌舞伎という演出、時代劇、映像という演出での演技表現方法になる、そういう違いじゃないかな。役を演じる、役になりきるということはどういうものであれ同じだと思います」と自身の思いを語りました。