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ギネス世界記録 ガールズバンド・SCANDAL 17周年 “同一メンバー最長記録”への思い

2023年8月25日 22:35
ギネス世界記録 ガールズバンド・SCANDAL 17周年 “同一メンバー最長記録”への思い
ギネス世界記録認定後、インタビューに応じたSCANDAL
8月21日に“同一メンバーによる女性最長活動ロックバンド”として、ギネス世界記録に認定された4人組ガールズバンド・SCANDALHARUNAさん(35)、MAMIさん(33)、TOMOMIさん(33)、RINAさん(32)の4人に、認定された直後の心境をインタビューしました。

■“最長活動”ガールズバンド 認定された現在の心境

2006年8月21日に結成したSCANDAL。ステージデビュー日となった2006年8月28日を起算日とし、“16年358日”メンバーが代わることなく活動を続けてきたことが認定されました。結成日である8月21日には、初ライブの地となった大阪のライブハウス・なんばHatchで結成17周年記念ライブが開催され、認定式が行われました。

――ギネス世界記録認定おめでとうございます。今の率直な感想を教えてください。

HARUNAさん:4人誰一人欠けることなく、健康にこうやって結成17周年を迎えられた。本当にこのメンバーのタフさにもすごく救われているし、本当に自分たちが続けてきたことの活動の記録で、こういう世界記録っていうのを取れたことに、まず本当に自分たちに“おめでとう”って言いたいですね。

RINAさん:4人でやってきたことを認めてもらえたっていうことが一番、これから先も宝物になるし、活動する上での勇気になるなと思いました。これをきっかけに、今の自分たちがもっと届いたり存在を知ってもらえたりしたらいいなと思いましたし、その先をもっと楽しいものにしていけたらいいなって思えたのがうれしかったです。

TOMOMIさん:イベント当日も本当に盾(認定証)を受け取るまではあんまり実感がなかったんですけど。この盾を見た瞬間に、17年分の思いがこみ上げてきて、絶対に泣くようなイベントじゃないと思っていたんですけど。気づいたら涙があふれてましたね。

MAMIさん:(認定式で)ちょっとしゃべらせてもらうタイミングがあったんですけど。その時に一人一人の感想とともに思いも流れてきて。しかもお客さんも、ずっと泣いてくれてる子とかもいて、その顔を見た瞬間にもう泣くことしかできないぐらい感極まってしまって。本当に続けてきたメンバーに、『SCANDAL』というバンドに感謝しかないなと思って、胸いっぱいでした。

■認定発表までは緊張の日々「絶対に風邪もひきたくなかった」

2006年8月21日に大阪・京橋のダンス&ボーカルスクールに所属していた4人によって結成されたSCANDAL。楽器が一切できない状況で結成されました。それから17周年を迎えた今年、活動の歴史がギネス世界記録に認定されました。記録を意識し始めたのは10周年のインタビューを受けた際に、記者からギネス世界記録の話をされたことがきっかけで、そこから“世界一”の意識が生まれたといいます。

――ここ2、3年での意識はいかがでしたか?

HARUNAさん:ここ2、3年は徐々に、“えっ本当に取れるんじゃない?”みたいな。最初なんか結構冗談だったんですけど。1年1年重ねていくうちに、いろんな作品を作っていくうちに、“もしかしたら本当に取れちゃうかもよ”っていう話が現実的になってきて。この1年ぐらいで次の(2023年)8月21日の記念日何するっていう話し合いの辺りから、“じゃあ、ちょっとギネス記録に挑戦してみるか、本格的に”っていう感じでしたね。

――認定から2日たちましたが、心境に変化などありましたか?

TOMOMIさん:一旦ホッとしていますね。ずっとここ2、3年は2023年8月21日(結成17周年)を目指してずっとやってきたので。本当にちゃんと認定証をいただけたということにホッとしています。

HARUNAさん:ひと安心はしたね。当日を迎えるまで(記録を)取れるかどうかってわからないので。結果発表がちゃんとされるまでは取れるって確実には言えないから。だから絶対に風邪もひきたくなかったし、なんか体調管理とか、そういうのをすごく気づかって、ちょっと気張ってましたね、ここ数日は。そういう意味でも安心しました。

■最長記録に思うこと 後輩ガールズバンドへメッセージ

ギネス世界記録に認定され、同一メンバーによる活動記録が世界で一番の最長ガールズバンドとなったSCANDAL。そんな“世界一”の4人に、後輩ガールズバンドたちへメッセージを贈っていただきました。

――ガールズバンドとして活動する方々へメッセージをお願いします。

HARUNAさん:別にこのガールズバンドの最長記録というのが偉いことだとは思ってないんです。自分たちは自分たちなりに、自分たちらしく続けてきた結果をこういう記録として残すことにしただけで、“続けることがすごいことだよ”とか“続けていくことが偉い”とは思ってないんですけど。それでも長くやってきたからこそ理解してもらえることとか、長く続けているからこそ、制作面で変化していけること。自分たちでそういう変化を楽しんでいけることっていうのはあると思うので、年齢を重ねてライフステージが変わったり、大人の女性としてバンドを続けていくっていうこともすごく楽しいよっていうことは伝えられるかなと思います。

――世界記録はいつまで更新し続けてくれますか?

MAMIさん:もう1日1日で更新してるっていうね。

RINAさん:もう2日更新したからね。でも、“いつまで”みたいな、ちょっといいプレッシャーから解放された今があるので、あまり長さを気にせずにやりたいことをいっぱいやりたいって今は思っていて。その都度、今の4人の純度の高い音楽を、ここから作って残していけたらいいなってすごく思っています。なるべく長くできたらいいですね。

取材後、実際に認定証を披露してくれた4人。“これ見た瞬間からみんなヤバかったもんね”、“これ見て泣けてきた”と認定証を受け取った記念すべき夜を改めて振り返っていました。