齊藤工企画、主演はリリー・フランキー
俳優のリリー・フランキーさん、齊藤工さんが、都内で行われた映画『その日、カレーライスができるまで』(3日から全国順次公開、清水康彦監督)の舞台あいさつに出席しました。
家庭の味・カレーライスと、電波を通じて人と人を繋ぐラジオが、ひとりの人生、ひとつの家族にもたらす小さな奇跡の物語。息子を病気で亡くし、妻にも去られてしまった孤独な男・健一(リリーさん)の悲喜交々が描かれた本作は、企画・プロデュースを齊藤さんが担当しました。齊藤さんは作品について、「今このコロナ禍を体験している中、生まれるべくして生まれた“究極のステイホーム映画”だと思っています」と紹介しました。
ほぼワンシチュエーションの一人芝居に挑戦したリリーさんは、「一人暮らしで家で何かを思ってカレーを作ってるって僕の普段の生活と一緒ですけど、このおじさん(健一)は全然寂しい人じゃないんですよね。だから映画を見ても、まったく一人しか出てない感じはしないんじゃないかな」と話しました。続けて、「でも撮影はとにかくあのアパート(撮影現場)から一歩も出ないので、どんどんスタッフも俺も無口になっていきましたね」と振り返りました。
映画の内容に絡めて、よく作るカレーを聞かれた齊藤さんは「薬膳キーマカレーみたいなのが定番」と返答。リリーさんが「とにかくこの人は大腸のことしか考えてない、大腸にいいものじゃないと作らない」とツッコむと、齊藤さんは「ごぼうとかレンコンとか、根菜類をとにかくたくさん入れます」と明かしました。