歌舞伎俳優・尾上松也さんの妹で、劇団新派の女優・春本由香さん（２８）が出演する舞台『花柳章太郎　追悼　十月新派特別公演』が２５日まで上演されています。春本さんに兄・松也さんついて伺いました。

明治時代に誕生し、歴史が深い劇団新派。今回の演目『太夫さん』で気の強い遊女・玉袖役に初挑戦する春本さんは「今回、玉袖というお姉さんの役なんですけど、本当にどうしていいのか悩んでいたんですけど、先輩方からご指導いただきまして徐々に徐々に落ち着いてきた時期なんじゃないかな思います」と現在の心境を明かしました。

春本さんの祖父は新派の俳優・春本泰男さん、父は歌舞伎俳優・尾上松助さん、母は劇団新派の女優・河合盛恵さん、そして兄は歌舞伎俳優の尾上松也さんと芸能一家で育ち、女優の道を志したといいます。

春本さんは「父も兄も歌舞伎役者。その姿を見ていて、モデルをやったりしていたんですけど、やっぱりお芝居やりたいなと兄に相談して“（俺の）付き人をやってみないか”と言われ、やらせていただいた。間近でスタッフとして触れてみて“あーやっぱり私、出る側になりたいな”と思って…」と女優の道に進んだ経緯を明かしました。

妹思いの松也さん。春本さんにとって兄・松也さんはどんな存在なのかを聞くと「兄であり、父を結構前に亡くしているんですけど、なので父親代わりの存在だったりとか、あとはいつまでも追いかける存在ですかね、役者として、人間として」と語りました。