南果歩さんが、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの訃報を受け、コメントを発表しました。

瀬戸内寂聴さんは体調不良のため、先月から入院していましたが、９日、心不全により京都市内の病院で亡くなったということです。９９歳でした。


【以下、南果歩さんのコメント全文】

異国の地で寂聴先生の訃報に触れ、私の心は京都寂庵に有ります。
幾度、寂庵に先生を訪ねたことでしょう。
私の不幸話を笑い飛ばし「あなた、これからが人生楽しいんだから、たくさん恋をしなさいよ！」と、いつも励ましてくださいました。
先生の法話と笑顔に救われたのは私だけではありません。
最後にお電話でお話したのは今年の先生のお誕生日でした。
「先生だけが１００歳のアイドルになれる方ですよ」とお伝えすると、「あら、それ悪くないわね」と、また２人で笑い合いましたね。
最後まで連載を抱え、作家として命を燃やし続けた先生を敬愛して止みません。
そして、先生のお言葉と笑顔はこれからも私の支えとなるでしょう。
お側で先生の生き方に触れることができた幸せを、先生が旅立たれた後により一層感じるのだと思います。
今は寂しくて堪りません。
寂聴先生、もう一度お会いしたいです。
心からの感謝をお伝えしたいです。
南果歩