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永野芽郁主演映画の楽曲抜てき SHE’S

2021年11月11日 19:05
永野芽郁主演映画の楽曲抜てき SHE’S

現在公開中の映画『そして、バトンは渡された』。この映画の予告やCMで流れている楽曲を制作したのは、4人組ピアノロックバンド・SHE’S(シーズ)です。楽曲『Chained』は、映画を見て思ったり、感じたりしたことを楽曲に表現したインスパイアソングで、今回、映画の世界観に寄り添った楽曲にしたいという映画プロデューサーのもと、約200組の応募の中からSHE’Sが抜てきされました。全員が大阪府出身で、2011年に結成。今年デビュー5周年という節目を迎えたSHE’Sのみなさんに、音楽活動についてや楽曲制作の秘話などを伺いました。


■4人に聞きました SHE’Sってどんなバンド?

ボーカル&キーボード・井上竜馬さん(29)
【変幻自在なバンド】
「曲書くときも意識するんですけど、まず自分がずっと楽しんでいられるようにアルバムとかも飽きないように意識していて、今回のアルバム(10月発売)でもゴスペルやったことないけどやってみたりとか、R&B要素を入れてみたりとかチャレンジできるバンドなので、そういう意味で変幻自在です」


ベース・広瀬臣吾さん(29)
【MCが楽しいバンド】
「ライブのMCなんですけど、地元の同級生4人なので、MCがほぼ楽屋でしゃべってることと、さほど変わりがないような内容なんですけど、だからこそ見てるお客さんも一緒に僕たちの仲間のように楽しんでもらえる空間かなと思います」


ドラム・木村雅人さん(29)
【カラフルなバンド】
「SHE’Sの楽曲を聴いてもらえば分かると思うんですけど、いろんなジャンル、楽曲があるっていうことで選びました」


ギター・服部栞汰さん(28)
【新しさを追求するバンド】
「毎回楽曲を作るときにサウンドとか、やったことないことに挑戦していって、みんなを新鮮な気持ちにさせられるバンドかなっていうのは自分で思っています。ギター以外の弦楽器とかもいつか弾けるように、一つの手としてもっておきたいなっていうのはあります」


■約200組の中から抜てき インスパイアソング「Chained」について

——抜てきの報告はどのように受けましたか?

井上「いきなりZoomミーティングで発表されて、“じゃあちょっとお知らせがありまーす。じゃあ、どうぞ”とか言って、画面共有で(映像が)再生されたら、永野芽郁ちゃん出てきて、“インスパイアソング、決まりました!”って。いきなりやったやんな」

木村「ほんと、いきなり決まった報告で」

井上「僕は原作を読んで、すごくいいなと思ってた作品だったので、(リモート会議でその映画の)映像が流れて“えーもしかして…来るぞ、俺ら来るぞ”みたいな。すごいうれしかったですね」


——映画は、血のつながらない親に育てられ、4回も名字が変わった永野芽郁さん演じる主人公が、一通の手紙をきっかけに、2つの家族のつながりと親たちの切ない秘密が明かされる物語。今回の楽曲は作詞作曲を井上さんが担当されましたが、どんな思いを込めて制作しましたか?楽曲を聴いて、メンバーみなさんの感想はいかがでしたか?

井上「伝わってくるメッセージが多い作品やなって、原作でもそうですけど映画を見ても思いました。つないでいくということがすごく大事やなと思ったんで、タイトルの『Chained』は、サビの“繋がれた愛を止めなければ あなたにまた会える”っていう歌詞に直結しているかなと思います。(予告映像を見て楽曲が)来るかな、来るかな、来たー!みたいな。これはいい使われ方したなと感じています」

広瀬「(楽曲を最初聴いたときは)愛っていうすごい大きなテーマやし、曲のサウンドもすごく壮大で、ぴったりやなと思いました」


——井上さんからサビのお話がありましたが、他のみなさんが気に入っている歌詞はありますか?

服部「…でもやっぱり“繋がれた愛を 止めなければ”が1番伝えたいというか」

井上「うわーそんなん歌詞覚えてない人の発言や」

服部「俺はコーラスしてるからちゃんとやってるよ。でもやっぱそこが1番」

広瀬「どこっていうか、頭から最後までのつながりね。やっぱChainedだけに。最初から最後までつながってるからトータル良いっていう」

木村「僕は2番の“あなたが笑ってる それ以外はもう 何も要らないや”っていうのは、映画で石原さとみさん(演じる梨花)とかすごい笑顔で前向きに生きるっていうので、シーンと(楽曲の歌詞が)つながりましたね」


■結成10周年という節目の年 SHE’Sとしてのこれまでとこれから

——これまで活動してきた中でどんな苦労がありましたか?

井上「上京するまでは、自分たちで運転してツアーとかまわってたし、レコーディングチェックの1時間ぐらいのために(大阪から東京まで)往復12時間かかってたり。“何してんのやろな”とか思いながら、朝(大阪に)着いたら6時とか7時でっていうのはきつかったよな」

木村「僕は真夏の車中泊もつらかったですね」

井上「あー、インディーズにもなる前ね」

木村「そう、なる前ですね。サービスエリアとかに車とめて、真夏なんでいろいろ工夫したんですけど、日差しがやばくてどうしても暑い」

井上「段ボールとかも後部座席に貼ったりしたな」

木村「貼ったりしたけど、ガムテープ全部熱で溶けて、朝起きたら日差しガンガン入ってくるみたいな。しんどかったですね」

広瀬「でも4人とも中学高校の友達なんで、それすら笑えたってのはありますね」

服部「何も気をつかわず、楽しくやれてたんで」


——今後の活動目標は?

井上「これからも変わらずいい曲、いいライブができるように頑張っていこうという目標がきっちりありつつ、フルオーケストラでライブやりたいとか、来年ライブする武道館よりも、もっと大きいステージでできるように頑張ろうもやし、地元が大阪の吹田市っていうところなんですけど、そこにある万博(記念)公園っていうところで太陽の塔のもと、フェス開きたいなとかワンマンライブやりたいなとか、それをかなえていけるようにしたいなと思っています」


映像:4人組ピアノロックバンド・SHE’Sインタビュー (左から)広瀬臣吾さん、井上竜馬さん、木村雅人さん、服部栞汰さん