MISIA「震災って他人事ではない」 能登半島地震 復興支援イベントへの思い
2日間かけて行われた、能登半島地震復興支援イベント『PEACEFUL PARK 2024 for 能登 -supported by NTT docomo-』。「エンターテインメントの力で被災地を元気づける」をテーマに、総勢19組のアーティストが参加。のべ1万4000人以上が訪れました。
その中心にいたのが、歌手のMISIAさんです。このライブにかける強い思いがありました。
MISIA:来年・再来年とかではなくて、今の状況が早く伝わるように早くイベントができたらいいなと思っていたので、こうして開催できたっていうことは本当にありがたく思っています。
地震発生直後から、能登で炊き出しを行ってきたMISIAさん。
MISIA:電気がない、水が出ないってこんなに大変なのかって思いました。冷凍のほうれん草を炒めるのも解凍ができないので、みんなで手で温めて。
以来、継続的に能登に寄り添ってきたのです。当時(ことし2月)、こんなことを語っていました。
MISIA:音楽を通してサポートができたらと思いますので、石川県でなにか音楽フェスのようなものを開いて復興のお手伝いをできたらいいなと思いますし。
今回の復興支援ライブ、こんな動画からスタートします。それは能登で暮らす人からのメッセージです。
輪島市門前町 澤田由紀子さん:声とか足音とかすると地元も活気づくんですよ。だからいっぱい入ってきて欲しい。
■MISIA「学び合うっていうことが大きな力に」
MISIAさんは、現地に足を運ぶ中で感じたことがあったといいます。
MISIA:震災って他人事ではないと思うんですよね。学び合うっていうことが大きな力になりますし。
“学び合う力”。実は今回のライブでは、訪れた人たちが被災地の状況を学べるよう様々な工夫がされていました。地震で被害を受けたお店が伝統工芸品などを販売。訪れた人に被災地の状況を説明する姿も見られました。
さらに会場には、被災した飲食店が出店。中には今でも営業を再開できていないお店もあります。お店が大規模半壊した橋田祐亮さん。自身が大変な状況にもかかわらず、MISIAさんと一緒に炊き出しをしていました。
橋田さん:まだまだ時間がかかるなっていう状況の中で、どうしても僕らも気持ち的に浮き沈みがでてきてしまうんですよ。料理をすることでどこか自分の中で満足感だったり、安心感っていうのもあって。
会場を訪れた観客は…
栃木県から来た観客:具体的に何ができるかは全然わからないですけど、こういうところで買ったり食べたり、あとはどういうお店があるか知れれば。
学ぶのはアーティストたちも。出演者たちに配られたお弁当の包み紙には「倒壊した能登の酒蔵さんや味噌蔵さんの酒粕や味噌につけこんだ食材もございます」という言葉が。
ライブに参加したLittle Black Dress Ryo:みなさんの思いが詰まっているというのが伝わってきました。
学び合うことから始まる支援。
MISIA:これからも能登の方々、まだまだ大変な生活を送っている方が多いので心を寄せていけたらと思います。お互いの事を知り合っていくことで、でき上がっていくと思うんですよね。知識っていうものは意識にもつながりますし、意識っていうものは行動にもつながっていく。知らなければ行動もできない。ですので知ってほしい。
(7月8日放送『news zero』より)