明日海りお、ソロコンサートの喜び語る
元宝塚歌劇団花組のトップスターで、現在は女優としてテレビドラマや舞台などで幅広く活躍する明日海りおさん(36)にインタビュー。
宝塚歌劇団退団後初となるソロコンサート『明日海りお 1stConcert−ASUMIC LAB−』。11月から神奈川・座間や、兵庫・神戸など各地で公演を行っている明日海さんに、コンサート前の舞台裏や見どころを聞きました。さらに、公演が終わったあとのリアルな心境について明かしてくれました。
——いくつか公演を終えられていかがですか?
劇場でお客さまと空間を共有できるっていうことの喜びが、ほとばしりがすごくて、お客さまの声にならない高揚感だったり、拍手だったり、そういうものが本当にうれしくてしょうがないです。
——反響は?
お手紙いただいたりとか。ステージ上で感じる空気感だけで(客席の皆さんと)意思疎通はできているのかなっていう感じがします。
■「“大人の女だぜ”っていうような場面も楽しんでみていただきたい」
クール、ガーリー、エッジ、エレガントという“4つの世界観”を掘り進めていくソロコンサート。新旧Jポップを中心に、洋楽やミュージカル曲までカバーするバラエティー豊かなラインアップとなっています。
——見逃してほしくないポイントは?
こういうのはおこがましいんですけれども、本当に全部で、クールにマニッシュに、わりとカッコよくっていうのは今まで一応得意分野としてきたのでそこはもちろんなんですけども、ガーリーな部分だったりとか、スーツは着ているんですけどエッジの効いた「大人の女だぜ」っていうような場面も楽しんでみていただきたいなと思います。
■コンサートの後は家に帰ってからも“寝られない”
——コンサートの日に必ずすることはありますか?
私、本当に楽屋入りがとても早くて、声出しに最低でも30分か40分ぐらいはかけて必ず発声練習をしています。どうしても「もうすぐ始まるんだ」と思うとテンションが高くなってワーっと歌いたくなってしまうんですけど、そうすると喉にはよくないので、呼吸を深めるところからはじめて、徐々に声帯の滑りをよくしていくというか。
(コンサートが)終わって家に帰ってからもなかなか余韻が抜けなくて、いつも当日は3時ぐらいまで寝られなかったりします。どうしても、お客さまと一緒にいられる空間って、コロナ禍であることも含めてですけどなかなか貴重じゃないですか。いろんな曲を歌って踊っているので、歌って踊って表現するって自分の一番好きなことを好きな人たちとともにできるっていう喜びで興奮してしまって、余韻がいつも強いですね。
■宝塚時代とは違うステージ「“新しい自分の魅力”を探して」
今後ソロコンサートは12月9日、10日に東京国際フォーラムで予定されています。10日のファイナルは、明日海さんの後輩である珠城りょうさんがゲストとして出演、さらに生配信も実施されます。
——ソロコンサートと宝塚時代のステージに違いはありますか?
歌を歌っていると芝居しているような気持ちにもなりますし、衣装をたくさん替えて踊ったりもしているのでショーをおみせしてるって意識もありますし、宝塚時代はそれが男役としてでしたけど、今はまた“新しい自分の魅力”を探しての、アプローチしてのショーなので全然違った感覚があります。
——ファイナル公演に向けての意気込みをお願いします
1回1回のステージがお客さまと作る生の舞台で感覚が違いますし、経験して歌い込む分、それぞれの曲の完成度というか、表現するものって大きくなっていくので、集大成として悔いのないように思い切り楽しみたいと思います。