映画『母性』がバンクーバー国際映画祭で上映 原作者・湊かなえ、監督が参加 戸田恵梨香もサプライズ登場
映画祭に出席した湊かなえさんと廣木隆一監督
俳優の戸田恵梨香さん(34)と永野芽郁さん(23)が母娘役で出演する映画『母性』(11月23日全国公開)が日本時間6日、カナダで行われている『第41回バンクーバー国際映画祭』の正式招待作品として上映され、廣木隆一監督と原作者の湊かなえさんが現地で舞台挨拶に参加しました。
1982年に始まった『バンクーバー国際映画祭』は、ハリウッド映画の撮影地としても知られ、アメリカ・ロサンゼルスの北に位置する事から通称“ハリウッド・ノース”と呼ばれているカナダ・バンクーバーで、毎年約300作品が上映される映画祭です。
映画『母性』は、バンクーバーの観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的に、今年から新設された『ショーケース』部門へ出品されました。
映画は、戸田さん演じる娘を愛せない母・ルミ子と、永野さん演じる愛されたい娘・清佳、2人ぞれぞれの視点で語られる一つの事件、そこから明らかになる真実を描いた物語です。
650人収容の歴史ある会場が満席になる中、映画上映前に原作者の湊さんと廣木監督が舞台挨拶に登壇すると、観客から盛大な拍手で迎えられました。廣木監督は「今日はありがとうございます。上映後もQ&Aセッションがあるのでたくさん質問してください。そして映画を楽しんでください」と挨拶。さらに、湊さんも「今日はありがとうございます。話すとネタバレになってしまうので(笑)、とにかく映画を楽しんでください」と挨拶しました。
そして、主演の戸田さんからメッセージ映像のサプライズもあり、「伺うことができず本当に残念です。この映画は母性に運命を狂わされた、母と娘の物語を描きます。ルミ子は、母親を深く愛していながら、なぜか自分の娘には同じ気持ちを抱くことができない、まれなキャラクターです。母性とは何か、そしてその資質はいつ得られるのでしょうか。バンクーバーの皆様、ご来場のみなさまがこの映画をどんなふうにご覧になって、どんな感想をお持ちになるのか、とても楽しみにしています」と、観客へのメッセージが流れました。
上映終了後、観客からの“日本でどう受け止められると思うか”という質問に監督は「母娘の在り方はたくさんあり、正解はないもの。そこに疑問を持ってもらえるとうれしいです。“自分だったら母と娘どちらを助ける?” “私ならどっち?”と考えられる。日常の母娘の中で考えるのはいいことだと思います」とコメント。
一方、湊さんは「廣木監督はひとつの物語の中に複数の視点が存在する物語を撮るのがとてもお上手なんです。私の小説は同じ物事も視点が変わると違って見えることを書くことが多い。『母性』でも同じ出来事をルミ子・清佳の視点で見るとこんなに表情とか違うんだと見てわかるのが、廣木さんじゃないとできなかったと思います」と思いを明かしました。そんな湊さんの気持ちに、廣木監督は思わず「良かった~!」と喜びました。
1982年に始まった『バンクーバー国際映画祭』は、ハリウッド映画の撮影地としても知られ、アメリカ・ロサンゼルスの北に位置する事から通称“ハリウッド・ノース”と呼ばれているカナダ・バンクーバーで、毎年約300作品が上映される映画祭です。
映画『母性』は、バンクーバーの観客の心に強く響くような優れた作品に焦点を当てることを目的に、今年から新設された『ショーケース』部門へ出品されました。
映画は、戸田さん演じる娘を愛せない母・ルミ子と、永野さん演じる愛されたい娘・清佳、2人ぞれぞれの視点で語られる一つの事件、そこから明らかになる真実を描いた物語です。
650人収容の歴史ある会場が満席になる中、映画上映前に原作者の湊さんと廣木監督が舞台挨拶に登壇すると、観客から盛大な拍手で迎えられました。廣木監督は「今日はありがとうございます。上映後もQ&Aセッションがあるのでたくさん質問してください。そして映画を楽しんでください」と挨拶。さらに、湊さんも「今日はありがとうございます。話すとネタバレになってしまうので(笑)、とにかく映画を楽しんでください」と挨拶しました。
そして、主演の戸田さんからメッセージ映像のサプライズもあり、「伺うことができず本当に残念です。この映画は母性に運命を狂わされた、母と娘の物語を描きます。ルミ子は、母親を深く愛していながら、なぜか自分の娘には同じ気持ちを抱くことができない、まれなキャラクターです。母性とは何か、そしてその資質はいつ得られるのでしょうか。バンクーバーの皆様、ご来場のみなさまがこの映画をどんなふうにご覧になって、どんな感想をお持ちになるのか、とても楽しみにしています」と、観客へのメッセージが流れました。
上映終了後、観客からの“日本でどう受け止められると思うか”という質問に監督は「母娘の在り方はたくさんあり、正解はないもの。そこに疑問を持ってもらえるとうれしいです。“自分だったら母と娘どちらを助ける?” “私ならどっち?”と考えられる。日常の母娘の中で考えるのはいいことだと思います」とコメント。
一方、湊さんは「廣木監督はひとつの物語の中に複数の視点が存在する物語を撮るのがとてもお上手なんです。私の小説は同じ物事も視点が変わると違って見えることを書くことが多い。『母性』でも同じ出来事をルミ子・清佳の視点で見るとこんなに表情とか違うんだと見てわかるのが、廣木さんじゃないとできなかったと思います」と思いを明かしました。そんな湊さんの気持ちに、廣木監督は思わず「良かった~!」と喜びました。