復活した地域の伝統「どじょうまつり」 奉納し食べて五穀豊穣や健康を願う
秋田市の神社で、伝統行事の「どじょうまつり」が行われました。
奉納されたドジョウを地元の住民が味わい、五穀豊穣と健康を願いました。
秋田市飯島の「穀丁神明社」で、活きのいいドジョウを使った伝統行事「どじょうまつり」が行われました。
江戸時代に始まったとされる「どじょうまつり」。
1889年に、地区の合併に伴い一度は途絶えたものの、5年前、令和の始まりに合わせて復活し、毎年この時期に行われています。
今年は地元の住民約30人が参加しました。
神事を終えたあとに、参加者が楽しみにしているのが、ドジョウ汁の振る舞いです。
約1キロのドジョウを、まるごと煮込みました。
奉納した新鮮なドジョウも鍋に加えます。
太田英梨花アナウンサー
「命に感謝していただきます。あっ、コリコリしていますね。骨まで食べられて、全然くさみとかクセとかが無いので、食べやすいです」
田植えを終えた住民をねぎらおうと振る舞われるようになったという、ドジョウ汁。
その年の五穀豊穣や健康などを願って味わいます。
飯島穀丁町内会 宮崎一彦 会長
「きょうのように蒸し暑い日は、こういういまの時季はドジョウを食べるというような、とてもドジョウ日和ですね。地域に残っているのはここだけなので、どじょうまつりっていうのがあるのは。それってなかなか珍しい行事なので、継続して、みんなで元気をつけて夏を乗り越えたい。そして秋にはみんなで収穫を祝いたい」
一度は途絶えたものの復活し、今年も受け継がれたどじょうまつり。
地元の住民たちは今後も地域の伝統を守り伝えていくことにしています。