入場制限がかかるほど話題の展覧会 映画のワンシーンのような実在風景に「探してみたい」
■展示写真は映画の“ワンシーンにありそう”な風景
展示されているのはアメリカの映画監督、ウェス・アンダーソンさんが手がけた映画のワンシーンに出てきそうな実在する風景写真です。アンダーソン監督の熱狂的なファンたちが立ち上げたインスタグラムのコミュニティー“Accidentally Wes Anderson”(偶然のウェス・アンダーソン、通称AWA)に投稿された写真の中から300点余りを厳選して紹介しています。
映画「グランド・ブダペスト・ホテル」や「犬ヶ島」などを手がけ、これまでに米アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、高い評価を得てきたアンダーソン監督。ピンクやターコイズを中心にしたポップなパステルカラーや左右対称な構図、さらに目を引くような装飾性など、“おしゃれ”で“個性的”な世界観は映画ファンのみならず、ファッションや流行に敏感な人々にも影響を与えてきました。そんなアンダーソン監督の作風が反映された世界各地の写真を、『旅行の計画を始めたくなる写真展』として、旅に関する10のキーワードのコーナーで紹介しています。
例えば『Mind the Gap』のエリアは、旅の移動には欠かせない“乗り物”がテーマ。飛行機や列車、バスやその車窓の写真が集められ、日常の中に映画のワンシーンのような世界観を感じることができます。
また、『Check in, Please』のエリアは、アンダーソン監督の代表作『グランド・ブダペスト・ホテル』を再現した空間の中に、個性的なデザインのホテルの写真が並んでいます。