片岡愛之助 ケガで休養後、初の公の場 「安心して見にきてください」 復帰舞台への意気込み
自身の誕生日である3月4日から始まる舞台、松竹創業百三十周年・三月大歌舞伎 『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』で舞台復帰となる愛之助さん。今回の舞台でともに大星由良之助を勤める仁左衛門さん、松緑さんと、作品ゆかりの地である東京・泉岳寺で、お参りを行いました。
■愛之助の回復力に歌舞伎仲間が称賛
2024年11月29日の稽古中に舞台装置と接触し、上顎および鼻骨骨折との診断を受けた愛之助さん。復帰舞台へ思いを聞かれ「去年ケガをしまして、皆様にご迷惑とご心配をおかけしまして、本当に申し訳ございませんでした。この大きな舞台で演じさせていただき、本当にありがたいことはございません。しっかり千穐楽まで勤めさせていただこうと思います」と意気込みを語りました。さらに、ケガの経過について記者から聞かれると「大丈夫でございます。安心して見に来てください!」と力強く答えました。
また、愛之助さんのケガについて仁左衛門さんは「去年の暮れはどうなることかと思いましたけれども、ここまできれいに治るとは。前より(顔が)良くなってるじゃないですか。こんな早い復帰はないと思ったんですけど、本当に彼の精神力に頭が下がりますね。それとやっぱり現代の医学ですね」と冗談を交えながら、愛之助さんの回復力を称賛しました。
さらに、松緑さんは「大ケガだったということで、とても心配したんですけれども、年が明けてから愛之助さんの方から“心配かけてごめんね。大丈夫だよ”という連絡をもらって。それで今日久しぶりに会ったんですけども、仁左衛門さんもおっしゃったように回復が本当にすごいので。今日(顔をみて)ほっとしましたし、久々に会えてうれしかった」と安心したと明かしました。
■愛之助、療養中は“妻の支えが身にしみた”
また、ケガの療養中にどのように過ごしていたか聞かれた愛之助さんは「健康の大切さということ。今まで当たり前のように毎日舞台に立たせていただいていたことが、こんなにありがたいことだったのかと。本当に改めて思わされました」と心境を明かしました。
続けて「ずっと傷の箇所はしびれてましたし、なかなか晴れた空を見ても晴れた気分にはなりませんし。(それでも)やはり次の目標、次の目標って。本当は2月(の舞台に)立ちたかったんですけれども、これもダメになってしまい、すごく悔しかったんですけれども。やはり目標があると頑張れるといいますか、前向きに、前向きに日々過ごさせていただきました」と、むなしさを感じながらも前向きに過ごしていたといいます。
さらに、記者から妻・藤原紀香さんの支えはあったか聞かれると「(妻のありがたさが)身にしみました。横にいてくれることがありがたく、心強かったです」と笑顔で語りました。