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『ニンテンドーミュージアム』AMDアワード 受賞スピーチでミュージアム誕生の裏側も

2025年3月25日 14:45
『ニンテンドーミュージアム』AMDアワード 受賞スピーチでミュージアム誕生の裏側も
授賞式に出席した『マリオ』の生みの親・宮本茂さん
世界的に有名な『マリオ』や『ゼルダ』などを手がけた任天堂宮本茂さん(72)が25日、『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回AMDアワード』の授賞式に出席。ニンテンドーミュージアムが『優秀賞』を受賞し、関係者やファンへ感謝しました。

2024年、京都にオープンした『ニンテンドーミュージアム』。任天堂が創業以来発売してきた数多くの製品を展示した施設は、任天堂の歴史や時代とともに移り変わって来た“あそび”を体験することができることから、外国からの来場者も多く、今後はさらに歴史的・文化的価値が高まることを期待され、『優秀賞』が贈られました。

受賞について宮本さんは「ありがとうございます。デジタルコンテンツなのにミュージアムでいただいていいのかとちょっと不安になったんですけども、(ミュージアムには)過去の製品を展示してるエリアとみんなが体験できるエリアと作って。この体験できるエリアは、結構最新のデジタル技術を使ってます。ですので、ここにふさわしいと思います」と語りました。

続けて「一生懸命やってくれた任天堂の開発のメンバーがとても楽しんでやってくれて、普段は長く遊べるものを作ってるんですけども、短く遊んで面白いものを作ろうとか、お客さんを直接見られるのがすごく楽しみで一生懸命作ってくれました。一緒につくってくれた皆さんを代表してお礼申し上げます。ありがとうございます」と感謝しました。

ここで、会場から拍手がおきると、ちゃめっ気たっぷりに「まだしゃべります」と話す宮本さん、会場から笑いがもれる中、続けて「最初ミュージアムをやろうかっていう話になった時、任天堂の経営陣の中で『えっ!』っていう感じです。任天堂というのは商品を通じてお客さんとコミュニケーションを取る。だから自分たちのPRとか語ったりはしないっていうことで、ずっと続けてきたんですけれども、ここ何年か続く中でいろんな資料がたまってきてる。そして、工場をたたもうかという話がある。それから、お客さんに任天堂らしさを理解してもらえるチャンスがないのか、ということが話題になってきて、今回の決断に至りました」とミュージアム誕生の裏側を明かしました。

さらに、宮本さんは「たぶん(創業者の)山内さんもしょうがないなと言ってくれてると思って作ってます。任天堂しかできないこと、任天堂らしさって何なんだってことを常にテーマに仕事を開発をしてきてます。その中で任天堂にしかできないこのチャレンジとユニークさ、それを全部ここで体験してもらえるように作ってみました」とミュージアムに込めた思いを話しました。

『デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’24/第30回AMDアワード』は、デジタルメディア業界の発展を目指し、優れたデジタルコンテンツ等の制作者を表彰するイベント。『ニンテンドーミュージアム』の他にも、HD-2D版『ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…』や、『BlingーBangーBangーBorn』などが優秀賞を受賞し、大賞には『ゴジラー1.0』が選ばれました。

最終更新日:2025年3月25日 14:45
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