萩本欽一 『スター誕生!』は「やりたくなかった」 自身の経験から生まれた名言を石碑に
除幕式には、萩本さんのファンや地元の人など老若男女多くの人でにぎわいました。萩本さんは「この町をにぎやかにしたい。夢に見る、みんながこのお寺にぞろぞろ来て、みんなしょんぼりしているんじゃなくて、みんなニコニコしながらここに来る、そういう場所にしたい」と欽ちゃん寺への思いを明かしました。
■記念石碑に刻んだ言葉に込めた思い
設置された記念石碑には、萩本さんが大事にしている言葉も刻まれました。『運は正面から来ない ふと後から来る』と刻んだ萩本さんは「私の人生で、断りたいなと思って嫌だっていうのをはっきり嫌だって言えなくてずるずるとやったことが、全て成功した。ですからやりたくないっていうのを言えない自分が、82歳までのコメディアン生活を支えてくれた」と込められた思いを語りました。
イベント終了後、萩本さんは「今だから言うけど、『スター誕生!』やりたくなかった。でも嫌だって言わないでたくさんの素人とやることで、素人って面白いと教えてくれたのが『スター誕生!』。萩本欽一がコント55号と別に1人になって教えてもらったのが『スター誕生!』」とやりたくないと思っていたことからたくさんの学びがあったと明かしました。
萩本さんは、日頃から“言葉”を大事にしているそうで、なぜ“言葉”を大事にしているのか聞くと「いい大人に会うといい言葉で人生が大きく変わっているのね。誰かの言葉をマネするんじゃなんだかなと思って、探すの大変(笑)。でも実際に体験したことを(石碑に刻んだ)」と明かしました。
■「僕はいなくなっても、言葉はずっと元気に生きていて」
欽ちゃん寺には、桜の名所を目指して植樹をしたり、池を設置したりしている萩本さん。「みんなそれなりの悩みがあったり、ちょっと苦しい気持ちがあるとお寺で手を合わせるじゃない。そうじゃなくて笑いに来たら何もかも吹っ飛んじゃう、そういうお寺の歴史的第一歩にしたい。(記念碑には)言葉を入れるので、私の人生のこれから始まる“言葉のステージ”、それがこの記念碑。言葉のステージが始まりました。僕はいなくなっても、言葉はずっと元気に生きていて、これでなにか気付いた人が何人か出てきてくれればそれはもう幸せであり、価値が出てくる」と語りました。