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NEWS・加藤シゲアキ「最も壮大なテーマに挑んだ」 最新長編小説は『なれのはて』

2023年8月16日 12:45
NEWS・加藤シゲアキ「最も壮大なテーマに挑んだ」 最新長編小説は『なれのはて』
NEWS・加藤シゲアキさん 撮影:羽田誠/スタイリスト:十川ヒロコ/ヘアメイク:KEIKO(Sublimation)/アートディレクション:高倉健太(GLYPH Inc.)
NEWS加藤シゲアキさん(36)が、最新長編小説『なれのはて』を10月25日に発売することが発表されました。

加藤さんは、2012年に『ピンクとグレー』で作家デビュー。2021年には『オルタネート』で、第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞。アイドルとして活躍しながら、作家としても精力的な活動を続けています。

『なれのはて』は、終戦前夜に起きた日本最後といわれる空襲をテーマに、やるせない人間の業(ごう)と向きあいつつ、一方で力強く生き抜こうとする人びとの姿を、一枚の絵のミステリーを通じて描いた物語です。舞台は、東京、秋田、新潟。時代は、令和、昭和、大正までを描きます。

1万字のプロットから始まり、構成をじっくり練り上げ、原稿に向きあった期間は約3年。原稿用紙740枚超の大作になったそうで、加藤さんは、「前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています」とコメント。

また、「舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました」と、本作への手応えを明かしました。

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