カンヌで栄冠 世界が注目する27歳・山中瑶子監督が、『スイカゲーム』をやる理由
■山中監督「ぼーっとするのがすごく苦手」
舞台挨拶では、劇中で主人公がスマートフォンで“ナミビアの砂漠の動画”を1人でぼーっと見るシーンがあることから、“1人の時間を潰すために何をしているか?”というテーマでトーク。
山中監督は、「私はぼーっとするのがすごく苦手で…。いつも何か考えたり思い出したりしちゃう」と自身の性分について語り、「無理やりぼーっとするために、スイカゲームをやっています」と告白。「スマホゲームの単純なやつをやらないと、ぼーっとできないのも問題だなと思って…。どうにかしたい」と、今抱えている悩みを打ち明けました。
映画『ナミビアの砂漠』(公開中)は今年5月、『第77回カンヌ国際映画祭』で国際映画批評家連盟賞を受賞。日本映画の受賞は濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』以来3年ぶりで、27歳の山中監督の受賞は当時、女性監督として史上最年少と発表されていました。
作品は、世の中も人生も全部つまらないと感じ、やり場のない感情を抱いたまま毎日を過ごす、21歳のカナの生き様を描いた物語で、山中監督は脚本も手がけています。