×

【グラミー賞】世界的ピアニスト・内田光子 3度目の受賞狙う 日本人ノミネート

2023年2月5日 22:35
【グラミー賞】世界的ピアニスト・内田光子 3度目の受賞狙う 日本人ノミネート
ピアニスト・内田光子さん(Photos c. Justin Pumfrey)
世界的に注目されるアメリカの音楽賞『第65回グラミー賞』が、日本時間2月6日に開催されます。受賞に期待がかかる、日本人のピアニスト・内田光子(うちだ・みつこ)さんを紹介します。

内田さんのアルバム『ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲』が、グラミー賞の“最優秀クラシカル・インストゥルメンタル・ソロ賞”にノミネートされました。2022年4月に日本でリリースされた自身6年ぶりのアルバムとなります。ベートーベンが死の前年に完成させた『ディアベッリ変奏曲』が収録され、70歳を超えても難曲に挑戦する意欲と情熱を感じられる作品となっています。

■内田光子の功績

真実と美の姿を独自に追求しながら、自らが奏でる音楽の世界を深く掘り下げている演奏家の内田さん。モーツァルト、シューベルト、ベートーベンの作品の解釈で高い評価を受ける一方、ベルク、シェーンベルク、ブーレーズなどの作品に光を当て、新しい世代の聴衆に紹介しています。

内田さんは、1970年にショパン・コンクールで日本人歴代最高位の2位に輝き、1984年には小澤征爾さんの指揮でベルリン・フィルの演奏会に登場し、世界デビューを果たしました。2005年には文化功労者に選出。大英帝国勲章の第3位にあたるCBE、第2位にあたるDBEが授与されるなど、国内外で活躍が認められてきました。

そして、2011年と2017年にはグラミー賞を受賞し、日本人史上初となる2度の受賞を記録。今回、3度目の受賞となるか注目が集まっています。