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フジコ・ヘミングさん死去 公演に行く予定だったファンは「最後に演奏聴きたかった」

2024年5月2日 22:22
フジコ・ヘミングさん死去 公演に行く予定だったファンは「最後に演奏聴きたかった」
フジコ・ヘミングさんの訃報にファンがコメント
世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんが4月21日に92歳で亡くなったことを2日、フジコ・ヘミング財団が発表しました。訃報を受けファンからは悲しみの声があがっています。

同財団によると、フジコ・ヘミングさんは2023年11月に自宅で転倒し、復帰を目指していたところ、2024年3月に受けた検査ですい臓がんが判明。その後、4月21日に容体が急変し、亡くなったということです。

■「自分の生き方を通されている」 ファンが明かすフジコ・ヘミングさんの魅力

現在、東京・銀座で開催されている『フジコ・ヘミング絵画展』。生前、絵も描いていたというフジコ・ヘミングさんの作品を見ようと、この日も多くのファンが訪れていました。

2023年11月に公演予定だったチケットを取っていたという70代のファンは「フジコさんの生き方・生き様がすごくグッと胸に迫るというか、音楽家にとって耳が聞こえなくなるのはすごく致命的なことだと思うんですが、それにも負けず自分からグイグイ道を切り開いていく、自分の生き方を通されているのはすごいなと思いました。だから本当に生で聴きたかったです」と語りました。

同じく、11月公演のチケットを取っていたという20代のファンは「久しぶりにフジコさんの演奏を聴きたいと思っていたんですけれど、最後に演奏聴きたかったなって思います」と話し、「フジコさんの演奏はよく“魂のピアニスト”といわれることがあると思うんですけど、本当に独特で、独特だからこそ人の心に響く良さやステキなところがあります。フジコさんの言葉で“間違えたっていいじゃない、機械じゃないんだから”っていう言葉がすごく好きで、そういう精神が表れている演奏だなと思って聴いています」と魅力について語りました。