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Kis-My-Ft2・宮田俊哉「俺が書く!」 小説に挑戦したワケ 作家デビューまでの裏側を取材

2024年5月25日 22:10
Kis-My-Ft2・宮田俊哉「俺が書く!」 小説に挑戦したワケ 作家デビューまでの裏側を取材
作家デビューしたKis-My-Ft2・宮田俊哉さん
Kis-My-Ft2宮田俊哉さん(35)が、5月24日に『境界のメロディ』で作家デビュー。デビューまでの裏側を取材し、宮田さんが作品に込めた思いを聞きました。

■「俺が書く!」小説の執筆に至ったきっかけ

Kis-My-Ft2のメンバーとしてアイドル活動をする一方で、大のアニメ好きとして知られる宮田さん。アニメの声優を務めるなど、活躍の場を広げています。

そんな宮田さんが小説を執筆した理由は、「アニメを作りたいっていう個人としての夢があるので、(夢を)実現するために“何をすればいいんだろう”ってなったときに(自分で)作品をまず作らなければいけないなっていうところで。“じゃあ俺が書く!”って」と明かした宮田さん。アニメの制作を前に、まずは自分で物語を生み出すことからスタートしました。

宮田さんのデビュー作となる『境界のメロディ』。音楽デュオとしてメジャーデビューを目前に相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き、無気力に生きていました。しかし事故から3年後、カイが突然現れ、止まっていた時間が再び動き出すという物語です。

作品のテーマは“音楽”と“青春”。このようなテーマで作品を制作したことについて、「本を出すってことは本業が作家の方々と名前が並んで本屋に置かれるわけで、音楽、芸能界っていうところを舞台にしているっていうところだったら、誰よりもリアリティーがある作品が作れるんじゃないかなって思ったんですよね」と明かしました。

初めての小説では、「情景を描くところが、2つ前のところで同じ表現しちゃってたりとか、すごく苦労しました」と、苦労もあったといいます。

原稿の執筆だけでなく作家としてさまざまな経験をした宮田さん。文字や表現などをチェックする『校閲』から戻ってきた原稿を確認した宮田さんは、「ぱっと見た感じなんですけど、(直し)むっちゃあります。自分ではもうイケてるだろうと思ってたんですけど、校閲さんの見るとまだまだ」と、指摘された部分を入念にチェックしていました。

そして、製本作業を行う会社にも訪れた宮田さん。「こんなにたくさん?」と驚きの表情を浮かべるほど、目の前で次々に小説が製本されていきます。構想から小説完成まで約3年。書き上げた小説が形になっていく過程を目にした宮田さんは、「なんかぐっとくるな。ひとつ形になったというか、夢への第一歩」と、感動した様子を浮かべていました。

また今回、小説の物語を音声ドラマにしたCDを制作。キョウスケの声を声優・伊東健人さん、カイの声をSnow Man・佐久間大介さんが担当しています。宮田さんは「(ドラマCDを作ることで)イメージしやすくなる、小説を読み終わった後に聞いたら声の答え合わせができるというか、そういう楽しみ方ができたらいいなって思って」と、ドラマCDを制作したワケを語りました。

また作品の小説の帯には、大の本好きだというKis-My-Ft2のメンバー・藤ヶ谷太輔さん(36)の推薦文が書かれています。宮田さんから藤ヶ谷さんに帯を書いてもらうようお願いしたそうで、「すごく真剣に受け止めてくれて、(藤ヶ谷さんから)“宮田が人生かけて本気で時間かけて魂込めた作品でしょ? 俺が(帯を)書いていいの?”って言われて。“ガヤさんだからいい! お願いしたい”って言ったら書いてくれたんです。小説も読んでくれて、“宮田俊哉が詰まってる”って言ってくれたからすごくうれしかったですね」と、エピソードを教えてくれました。

“アニメを作る”という夢に向かって一歩を踏み出した宮田さん。「続編も書きたいなって思いますし、別の作品を書いたら、どんな物語が生まれるんだろうなと思うので、これを書いたことによってみなぎっちゃっていますね。“まだできる、もっとできる”って今思ってます」と、次なる目標を明かしてくれました。