イヴ・サンローランの洋服をイメージしたコース料理「何度もテストを重ね創作」
17歳の時にコンクールのドレス部門で入賞したことをきっかけに、クリスチャン・ディオールのアシスタントに抜擢されたイヴ・サンローラン。21歳の若さでディオールのチーフデザイナーに就任し、世界最年少(当時)のクチュリエに。その後『イヴ・サンローラン』を設立しました。
回顧展では、イヴ・サンローランが独自のスタイルを確立するまでの40年にわたる歴史を、ルック110体のほか、アクセサリー、ドローイング、写真など、約300点が展示されます。
回顧展の開催期間、レストラン『DINING&BAR TABLE 9 TOKYO』ではイヴ・サンローランの作品から着想を得て創作したディナーコースを2万円で提供します。『アンサンブル』や『ファースト・サファリジャケット』、『モンドリアン・ルック』など、代表的なルックが料理で表現されます。
■「自分なりに仮説を立てて…」何度もテストを重ねて料理を創作
イヴ・サンローランの作品のイメージを崩さないように、何度もテストを重ねて創作されたという、今回のコラボメニュー。ただ見た目を似せるのではなく、どのように考えられて創作されたのか資料を調べたという創作料理の担当者は「イヴ・サンローランがどのように作品を生み出したのか、同じイメージ、インスピレーションを共有できるよう自分なりに仮説を立てて作品と向き合うようにいたしました」と、苦労を明かしました。
また、こだわりは味や見た目だけではなく「インスピレーションを受けたその土地の風土を私なりに表現した香りを楽しむ“嗅覚”」や「様々な食感を楽しんでいただける“触覚”」「料理から発せられる音だけではなく、ストーリーや思い入れの説明を楽しんでいただく“聴覚”」など、五感で楽しめるということです。