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尾上松也、“負けるわけにはいかなかった人生” 一門を背負う長としての覚悟を告白

2022年9月20日 16:32
尾上松也、“負けるわけにはいかなかった人生” 一門を背負う長としての覚悟を告白
歌舞伎俳優の尾上松也さん(左)と親友の山崎育三郎さん(右)
歌舞伎俳優の尾上松也さんが、18日放送の『おしゃれクリップ』に出演。5歳で初舞台を踏み、その道30年の松也さんが、歌舞伎に対する思いを明かしました。

松也さんは若くして一門を背負うことになった時期について、「急にね。やっぱり父親がいなくなって大変でしたけど、今思えば」と、父・尾上松助さんが59歳という若さで他界し、松也さんが20歳で父親が築いた一門を背負った当時を振り返りました。

一門の長として、4人の弟子を率いる松也さんに、番組MCの山崎育三郎さんが「歌舞伎以外のチャレンジも、いろんなことしながら一門を引っ張っていくというとこにつながっていった?」と質問すると、「その当時の僕は、まだ全然世間の皆さんにも認知されていなかったから、僕の歌舞伎界での立場だと、歌舞伎以外のところで認めてもらって、初めて歌舞伎界で自分の役柄とかが付くようになると思ってた」と回答。

続けて松也さんは「ワンシーン撮るために1か月間歌舞伎を休んだりしたことも何度もありましたから、自分にとってはリスクしかないんですけど、どんどん(若い歌舞伎俳優に)抜かれちゃいますから。それでも、リスクを取ってでも自分の価値を、まずは歌舞伎以外のところで上げなきゃいけないというふうに割り切ってやってましたね」と、一門を守り抜くための覚悟を告白しました。

松也さんは、たくさんのオーディションを受けてきたことや、歌舞伎の自主公演を立ち上げるなど積極的に活動していた当時を振り返り「今考えればすごく大変な時期もあったし、なかなかうまくいかなくて悩んだ時期もありましたけど、今となってはそういう苦労をしてよかったなと思いますね」と胸の内を明かしました。

今後どうしていきたいか問われると、松也さんは「歌舞伎においても、歌舞伎以外の分野でも、制作していくっていうこともだんだん年齢的には可能になってきて、そういうことで後進を育てたり、あるいは作品を残していく。自分が前に出るだけじゃなくて、それ以外のことでも何か貢献できることがいいなと、最近思えるようになりましたね」と語りました。