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ペンを回して“マイホームを購入” 職業・ペン回しのプロ、その活動とは

2022年12月21日 22:50
ペンを回して“マイホームを購入” 職業・ペン回しのプロ、その活動とは
ペン回しのプロ・Kayさん
ふとしたときにペンを回す、暇つぶしの“ペン回し”が現在は競技として、日本選手権や世界大会までも開催されているといいます。そこで、ペン1本で生計を立てているというペン回しのプロ・Kayさん(31)にインタビュー。プロとしての活動やペン回しの魅力について取材しました。

■ペンを回して“マイホームを購入”

――Kayさんのご職業を教えてください。

職業“ペン回し”です。メインはパフォーマンスショーになります。ジャグリングだったりとか、マジックショーだったりとか、ああいう感じのエンターテインメントショーとして、ペン回しを見せてお客さんを楽しませるっていうものになりますね。ショッピングモールでのステージショーだったりとか、企業のパーティーだったりとか、時には大道芸で披露することもあります。.

Kayさんいわく、ペン回しのプロとして活動しているのは、日本はおろか世界でもご自身だけだといいます。明確なプロ制度は存在しませんが、ペン回し1本で生計を立てているという意味合いで、Kayさんはプロと名乗っているそうです。

――収入はどれくらいになるんでしょうか?

普通に生活できるぐらいの収入は得ています。3年前、マイホームを購入しまして、もちろん僕だけの力ではなく妻と力を合わせて買うことができたんですけど、“ペン回しを職業としてマイホームも買えますよ”ということは伝えておきたいですね。

■暇つぶしから“世界大会の競技”までにも発展 

――Kayさんの経歴を教えてください。

2011年に日本の大会があって、そこで準優勝したあたりから、このプロパフォーマーっていう活動をやっているんですけども、そこからパフォーマンスの分野でいろんな活動もしつつ、ペン回しの大会に出たりとかしておりまして、2019年のペン回しの世界大会、中国で行われた大会だったんですけど、こちらで優勝しまして、世界チャンピオンを取ることができました。

――世界大会もあるんですね。どんな競技なのでしょうか?

ダンスバトルみたいな感じで、ライブハウスでバトルをするような感じで競い合うやつだったりとか、あとはステージ上でパフォーマンスをして評価されるっていうのがありまして、僕が優勝したのはステージパフォーマンスで競い合う大会になりますね。全体の構成のまとまりだったりとか、技の安定感・完成度だったりとか、独創性難易度というところを評価して競い合うっていうものになりますね。

――ほかにペン回しの面白いところはありますか?

最近だと、ペン回しの専用の道具というのが売られてるんですね。こういういろんな技に挑戦できるそのためのペン回し専用のペンが発売されています。ペンを改造するっていう文化がありまして自分好みの重さだったりとか長さがあったりするので、自分好みに作っていくというのが楽しいところではありますね。

■ペン回しの魅力は“達成感”と“個性”

ペンを回し続けて、今年で16年だといいます。それほど熱中した理由について聞きました。

――ペン回しの魅力はなんですか?

(ペン回しと)出会ったのは中学3年生です。出会ったきっかけは、クラスではやっていたからなんですよ。多分、誰しも(ペン回しを)1回は経験あると思うんです。魅力っていうのはやっぱり技を練習して練習して、何回も失敗して落として、やっと技が決まった時、この達成感はめちゃくちゃ気持ちいいです。これがやっぱり一番最初に感じる魅力だと思います。技だけじゃなくて表現が入ってきますね。なので、ペンスピナー(ペンを回す人)って手を見るだけで誰か分かるんですよ。そのぐらい動きにすごい個性が出るんですよ。その技の選び方だったりとか、腕の動き指使いだったりとか個性になってくるんで、最終的にその人間が反映されるんですよね。そこがやっぱり面白いところかなと思いますね。

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