「人間だと死ぬくらい長生き」 SL人吉生誕101年“最後の誕生会”
来年春に引退する「SL人吉」の101歳を祝うイベントが開かれました。“最後の誕生会”には多くの鉄道ファンが詰めかけました。
18日、JR八代駅のホームに入ってきたSL人吉。ことし生誕101年を迎えました。
この日のバースデーランには車体の形式の8620にちなんで8歳、6歳、2歳、0歳の子どもがいる家族100人あまりが招待されました。
1922年に作られ、現在日本で運行するSLの中で最も古い車体といわれる「SL58654号機」。
1988年から2005年まで「SLあそBOY」として豊肥線の熊本~宮地を運行。
2009年からは「SL人吉」として熊本と人吉の間を走り、熊本豪雨で肥薩線が被災してからは熊本と鳥栖の間で運行しています。
久しぶりに八代に戻ってきたSL人吉に訪れた人も。
■八代市から
「この旗は昔肥薩線を走っていた時にもらった旗ですね。乗りに行った時とかこういう時は必ず持ってきて手を振るようにしています」
■熊本市内から来た子
「人間だと死ぬくらい長生きだったみたい。お誕生日おめでとう!」
多くの人を魅了し続けるSL人吉。黒煙をあげながら熊本へと出発しました。
■菊陽町から来た子
「迫力があって煙にSL人吉の最後の気持ちが詰まっていると思います」
■JR九州 中野幹子熊本支社長
「101歳最後の誕生日ではありますがSL自身も私たちも優しい記憶が残るような3月まで101歳で頑張れという気持ちです」
車体の老朽化などを理由に引退するSL人吉。
役目を終えるまで約4か月。引退後はJR人吉駅での保存が検討されています。