日常の"知らない"世界 菊池恵楓園入所者たちの作品展
国立ハンセン病療養所、菊池恵楓園の隣の学校で入所者の作品展が開かれています。子どもたちが見つめた“知らない”世界とは?
ユニークな形と、背景の水色が淡いピンクを引き立てている「花」。(森繁美さん作)
園内の庭で花の手入れをする人たちの日常を描いた「集い」。(木下今朝義さん作)
合志楓の森小学校・中学校で開かれている菊池恵楓園の絵画クラブ「金陽会」の作品展、「『知らない』を観に行こう。」で展示されている作品です。
今回は花の絵を中心に、油絵や色鉛筆で描かれた作品など24点が並びます。初日の28日は、1年生約110人が思い思いに作品の世界を楽しみました。
■児童
「これが好き。花がいっぱいあるところが好き」
「きれいだし、ちょっと触りたくなります」
中でも多くの児童が食い入るように見ていたのが「宵待草」。月の光に照らされた宵待草と月明かりに反射して輝く海。吉山安彦さん(94)が、故郷・天草の海を思いながら描いた作品です。
■学芸員
「遠くから見るのと近づいて見るのでは、また印象が変わる」
■児童
「本当に行っているみたい」
「月の場所がすごい」
作品展は12月3日までで、2日(土)3日(日)は一般公開も行われます。
(2日午前10時~午後3時、3日午前10時~午後2時 観覧無料)