中世に九州で活躍の有力武士団 菊池氏の館跡など国史跡へ 2012年から発掘調査
中世に九州を中心に活躍した武士団、菊池氏に関する遺跡を国の史跡に指定するよう国の文化審議会が文部科学大臣に答申しました。来年2月頃、正式に国史跡に指定される見込みです。
新たに国史跡への指定が答申された「菊池氏遺跡」は、菊池市深川・北宮地区にある北宮阿蘇神社、領主の館の跡と考えられる北宮館跡、河川の護岸施設と考えられる菊之池B遺跡からなります。
これらは、九州を代表する中世から戦国時代にかけての有力な武士団である菊池氏の、室町時代以前の本拠に関係する遺跡です。
菊池市教育委員会は、2012年から菊池氏遺跡の調査を続けていて、発掘調査では、多数の土器や建物の柱の跡など貴重な遺跡が良好な状態で見つかっていました。正式な指定は来年2月ごろになる見込みで、指定されると県内の国史跡は47件となります。