「川と共に生きる」豪雨で被災した人吉・球磨が舞台 映画「囁きの河」の製作始まる
県庁を訪れたのは、脚本も手がける大木一史監督や、主演を務める人吉市出身の俳優・中原丈雄さんら7人です。
「囁きの河」は、2020年の熊本豪雨で球磨川やその支流が氾濫し被害を受けた人吉市を舞台に、復興へと歩みを進めようとする人々の姿を描きます。
映画は2月24日にクランクインし、全編、人吉・球磨地域で撮影する予定です。
■主演する中原丈雄さん
「川沿いに住む人たち、人吉の人たち、球磨郡の人たちが誰一人、球磨川に対して嫌なことを言わない"共に生きていかないといけない"という覚悟というか、信念をつくづく感じた。全国の色々な所で同じことが起きている。映画も人吉・球磨に限らず、多くの地域で人々に見ていただきたいという気持ちで、一生懸命頑張っている」
大木監督は、撮影の進捗状況や映画への思いを蒲島知事に報告しました。
■大木一史監督
「"川と共に生きる"というテーマを追求して、災害の多い日本で自分たちの生き方を見つけていくか。そういったテーマに取り組んでいきたいと思い、映画化を進めてきている」
蒲島知事は、「素晴らしい作品ができることを期待しています」と話しました。映画「囁きの河」は今年7月にクランクアップし、来年の春、全国の映画館で公開される予定です。