さとう宗幸さん作曲「球磨川」 熊本豪雨から復興誓うフォーラムで合唱
熊本豪雨で大きな被害を受けた人吉球磨地域の観光と防災を考える催しが人吉市で開かれました。
歌手のさとう宗幸さんもかけつけ地元の人たちと合唱し復興を誓いました。
イベントに登場したのは「青葉城恋唄」などのヒット曲で知られる、歌手のさとう宗幸さんです。
■さとう宗幸さん
♪青葉城恋唄「時はめぐり また夏が来て あの日と同じ流れの岸」♪
人吉市の中心部を流れる球磨川。
4年前の熊本豪雨で氾濫し、被害を受けた多くの旅館やホテルが休業を余儀なくされました。
イベントは人吉温泉女将の会「さくら会」が開いたもので、有村政代会長は宿泊業の復興のためには、現在不通となっているJR肥薩線の復活が欠かせないと訴えました。
■「さくら会」有村政代会長
「肥薩線の復活 球磨川の眺めはどこにもない」
コーディネーターを務めた東京大学大学院の松尾一郎客員教授は、災害遺構などを活用し、球磨川流域一帯を博物館とする「球磨川リバーミュージアム」構想を紹介し、地域の魅力の発信に力を入れるよう呼びかけました。
■東大大学院-松尾一郎客員教授
「この球磨川を8年間見ている中でもったいない。実にもったいない。たくさんの資源があるということ」
そのうえで災害に強い観光地つくるため、地域の防災意識の向上が求められると話しました。
イベントでは、さとうさんが30年ほど前に作曲を手掛け、地元の人たちが歌い継いでいる「球磨川」という曲について、エピソードも披露しました。
■さとう宗幸さん
「詞を見て球磨川をずっとずっとしばらく眺めていて。あ~あ~♪と出たときにはあとは(作曲が)すーっといきましたね」
そして、さとうさんと地元のコーラスグループ約50人が「球磨川」を合唱。
球磨川と共に生きていくことを誓いました。