「修復しながら調査」熊本城宇土櫓の続櫓 石垣解体作業始まる 構築当時の状況判明に期待
熊本地震で大きな被害を受けた熊本城。修復作業が続く宇土櫓一帯で石垣の解体作業が始まりました。
熊本城天守閣の西側に位置し、国の重要文化財に指定されている宇土櫓。21日から南側の続櫓の下にある石垣の解体作業が始まりました。宇土櫓周辺の石垣では、地震で640個の石が崩落し、50センチ以上膨らむ被害が出ました。今回、解体するのは全体の3割にあたる約2200個です。
■清家康広アナウンサー
「解体作業が始まったこちらの石垣は、番号のほか縦横の線が記されています。この線を基準に解体復旧作業が行われます」
これまでの調査で、石垣は1606年頃に完成した後、何度も修理されたことがわかっています。解体して内部を調査することで、構築当時の状況がわかるのではないかと期待されています。
■熊本城総合事務所復旧整備課 岩佐康弘課長
「宇土櫓が創建時点のことがはっきりわかっていない、いつ建てられたとか。調査もしながら石垣を修復し、歴史をひもといていきます」
宇土櫓一帯の復旧は2032年度の完了を目指しています。
最終更新日:2024年11月21日 19:30