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外国人観光客増加中の金沢の港町”大野”で体験 アートあふれる三味線づくり

2024年5月22日 18:58
外国人観光客増加中の金沢の港町”大野”で体験 アートあふれる三味線づくり
金沢の海側、かつては日本の醤油の五大産地でもあった大野。ここを訪れる外国人観光客が最近増えているそうです。

ファティマ:
「金沢の他のところでよく見ない景色だなと思います。すごく歴史のある所でもありますし、たしかに…日本以外でも多分見られないので…」
「外国人は大体海が好きで、ここに来たらすごい海の匂いとかもしますし、すごく海が近いという感じがあります。」

へえ~外国人観光客は海が好きなんだ~知らなかったですね。
蔵を改装したアートギャラリーがあったりからくり記念館があったりと様々な顔を持つ大野で今回はおもしろい体験を紹介してくれるんですよね?ファティマさん!!

ファティマ:
「こんにちは~」
小川幹杏永さん:
「は~いどうぞ~」
ファティマ:
「今日はこれを作りますか?」

小川さん:
「はい。今日はこちらのうちどちらかを作っていただくことになります。」
ファティマ:
「かわいい~ 初めてみました。このような三味線。」「なんか普通の木造の三味線かな?って想像してましたけど」
小川さん:
「ここが紙でできてて…開くんです」
ファティマ:
「すごい!箱としても使える?」
小川さん:
「もちろん」
ファティマ:
「すごい(笑)」

う~ん、確かにこれはかわいらしくておもしろい三味線ですね~

小川さん:
「三味線ボックスが略してSHABO。という名前になっているので、三味線ボックスなのであえてボックスていう所にこだわって…ていうのがおもしろポイントです」

なるほど~名前も、おもしろポイントもワンダフル!!では、早速三味線ボックス、SHAO(シャボ)を作っていきましょう。
まずはカッターで、箱に竿を通す穴を開けます。
…はい。いい感じですね。続いて弦を3本張っていきます。ちなみに、素材は違いますが楽器の仕組みは本物の三味線と全く同じ。簡単な中にあるリアルさもSHABOのこだわりなんだそうです。

小川さん:
「三味線て弦楽器なんですけど、実は打楽器なんです」
ファティマ:
「ほお?」
小川さん:
「ええ?ってなりません?ここの部分木の枠があって皮がはってあって…そんな楽器無かったです?」

ああ!私わかっちゃいましたよ~ファティマさんにはわかるかなあ~?ちょっとむずかしいかなあ~?

ファティマ:
「あ、太鼓ですね」

あ~わかっちゃいましたか…

小川さん:
「なので、三味線の胴というんですけど、太鼓という呼び方もします。なのでついついみなさん弦だけ弾きたくなるんですけど、三味線はこの太鼓も一緒に叩きます。で、こっち向いてこう叩きます。」
ファティマ:
「音が大きいです」

千本民枝という名前で三味線奏者としても活躍する小川さん。
体験の合間に三味線という楽器の歴史や構造を知ることができるのもこの体験のユニークなところです。

ファティマ:
「できました!意外とうまくできたかなと思います。でも、むずかしいところも結構ありました。」
小川さん:
「これこんなおもちゃみたいな三味線なんですけれども今やった作業っていうのは、本当の三味線でもやる作業です。ですし、それちゃんとやられたのであっちにステップアップするときでもいいと思いますよ」

本物の三味線にも興味が出てくるSHABO。これまでも県内外で体験会を開いていて子供や外国人にも大人気だそうです。
そして、三味線奏者が先生なだけあって作るだけではなく、もちろん簡単な演奏体験もできます。
小川さん:
「この曲はなんでしょう~という感じでいきましょうか」
ファティマ:
「はい(笑)」

楽譜に書かれた弦の色と番号に合わせて弾いていきます。音楽は少し苦手というファティマさんちゃんとひけるかな~?

「キラキラ星」じゃな~い!!音楽苦手じゃなかったの?ファティマさん、ワンダフル!!

ファティマ:
「日本の伝統的な楽器三味線について色々聞けますし自分で作るのもすごく楽しいですし簡単なものからでもすごくきれいな音が出るのは面白いと思いましたので誰でも楽しくやれる体験だと思いました。」

外国人や子供たちに人気の体験SHABO。 伝統や歴史に興味が湧くように伝えていく。そんな工夫が今、求められているかもしれませんね。

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