【ロートレック展】作品紹介 「サーカスにて」 八戸市美術館
八戸市で開かれている「ロートレックとベル・エポックの巴里‐1900年」の会期はあと4日、作品紹介の最後は「サーカスにて」です。
展覧会は19世紀末から20世紀初頭にかけて大衆文化が発展した華やかなパリの芸術を紹介しています。トゥールーズ・ロートレックが晩年描いた「サーカスにて」は色鉛筆の素描39点のシリーズ作品です。
★八戸市美術館平井真里 学芸員「彼は馬が大好きでその馬の躍動感・力強さというのにひじょうに魅了され多くのデッサンを残しています」
走り回る力強い馬の姿とのりこなす女性。ロートレックがアルコール依存症で入院し監禁生活を送っていたとされる時期に描いた作品で愛着あるサーカスに自由を託したのではないかと言われています。
★八戸市美術館平井真里 学芸員「自分はアルコールに依存していないということを証明するためにもこのように自分の記憶をたどってサーカスの絵を描いていました」「なぜかこの絵には観客がどの絵にも1人も描かれていないというのがちょっと1つ気になるところではあります」
展覧会は25日まで八戸市美術館で開催されています。