江戸時代から続く伝統行事「乙亥大相撲」開幕!プロアマ対決に“稚児の土俵入り”が4年ぶりに復活【愛媛】
愛媛県西予市野村町で江戸時代から続く伝統行事、乙亥大相撲が28日に開幕。新型コロナの影響で見送られてきたプロ・アマ対決が4年ぶりに復活し、大きな歓声が響きました。
今年で172回目となる西予市野村町の「乙亥大相撲」。なんといっても目玉は、全国で唯一行われる大相撲の力士とアマチュア選手の対戦。
プロ側には、ことし、野村高校を卒業して押尾川部屋に入門した「風佑城」も登場しました。
4年ぶりに復活したプロ・アマの取り組みに、会場が大いにわきました。
松山から:
「大変楽しく見させていただいている」
地元野村から:
「僕も久しぶり、テレビ観るよりも面白い。最高」
会場の外でも、4年ぶり。地元の女性たちが腕によりをかけて作るちゃんこ鍋が復活、大人気です。
作っていた女性:
「700から800(杯)結構今のところいってるみたいだけど、チケットがなんぼ売れとるか分からない」
そんな、4年ぶりフルスペックの乙亥大相撲を盛り上げようと駆け付けたのは、高砂部屋の朝乃山関。
そして、西予市野村町出身の元関脇・玉春日が親方を務める片男波部屋の玉鷲関です。
2人の幕内力士によって行われたのは、赤ちゃんの健やかな成長を願う「稚児の土俵入り」。こちらも4年ぶりの開催です。
睦暉ちゃんの父親:
「大洲から来ました」
大洲から参加するのは、9か月の元親睦暉ちゃん。本格的なのぼりも作って準備万端です。
睦暉ちゃんの父親:
「これは両親の方から作ってもらった。病気にならないよう元気に強い子に育ってほしい」
「稚児の土俵入り」がはじまりました。
大きな手で赤ちゃんを抱いた力士が四股を踏むと、迫力の余り泣き出す子も…
そして、いよいよ睦暉ちゃんの出番です。
大きく手を広げて泣くのをこらえた睦暉ちゃん、見事な土俵入りでした.
睦暉ちゃんの父親:
「伝統ある行事に参加させてもらってすごい嬉しい」
4年ぶりに帰ってきた笑顔と歓声。乙亥大相撲はあすも行われ、野村の町は相撲一色に染まります。