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甲州印伝が「正倉院展」とコラボ “天平文化の宝物”モチーフに新作5点を発表 山梨

2024年9月27日 19:05
甲州印伝が「正倉院展」とコラボ “天平文化の宝物”モチーフに新作5点を発表 山梨

 山梨の伝統工芸・甲州印伝を手掛ける「印傳屋上原勇七」が27日、奈良県で開かれる「正倉院展」とのコラボレーション作品を発表しました。1300年前に花開いた天平文化を今に伝える「正倉院の宝物」をモチーフにしています。

 甲府市川田町の「印傳屋上原勇七」です。昨年度から協賛している正倉院展とのコラボレーション作品としてこのほど、名刺入れやブックカバーなど5点の新作を発表しました。

荒木キャスター
「更紗技法を用いたこちらの作品…きれいな青緑色、碧色に目を奪われます」

 モチーフとなったのは奈良県・東大寺の正倉院に納められている宝物「碧地金銀絵箱」です。明るい青色に金銀の花や鳥が描かれた文様を「漆付け」や「更紗」など甲州印伝ならではの職人技で再現しました。

印傳屋上原勇七 上原伊三男 専務取締役
「(宝物の)色を印伝で表現したいとずっと思っていて、いろいろな試行錯誤をしながらようやく色を出すことができた」

 わらの煙で模様を付ける「燻技法」で仕上げた合切袋も制作。鹿革や顔料のほか、裏地に正絹を使うなど天然素材にこだわったということです。

印傳屋上原勇七 上原伊三男 専務取締役
「1300年という長い年月が経ってもなお、色あせることなく美しい日本の伝統美、そういったものを多くの方に感じていただければ」

 コラボレーション作品は10月25日から印傳屋直営店と奈良国立博物館の展示会場で販売されます。

最終更新日:2024年9月27日 19:05
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