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燃料棒全体が露出も現在は回復傾向に~東電

2011年3月14日 22:19
燃料棒全体が露出も現在は回復傾向に~東電

 「東京電力」は14日夜の会見で、福島第一原子力発電所2号機で、原子炉の中の水位が低下し、燃料棒の全体が露出する状態が続いたと発表した。現在、水位は回復傾向にあるという。

 東京電力によると、原子炉の中にある燃料棒は、全体が露出していた状態が続いていたが、現在は、冷やすための水の水位は上昇しているという。

 福島第一原発2号機は14日午後、海水を送るポンプが故障し、原子炉の中を冷やす水を送り込むことができなくなった。午後5時過ぎから原子炉の圧力容器で燃料棒を冷やしている水の水位が低下を始め、午後6時22分、燃料棒が全て露出した状態になった。現在は、水を注入する作業をしている最中で、東京電力は「水の水位が上昇している」と話している。

 東京電力は、格納容器内部の圧力を下げて水を入れやすくするため、午後8時半過ぎから容器の弁を開けて放射性物質を含む水蒸気を大気中へ放出しており、これによって水位が上昇したとみられる。関係者によると、原子炉の中は厳しい状態で、ギリギリの冷却作業が続くという。

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