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「一番マグロ」2億700万円、豊洲・初競り 釣ったのは青森・大間町の“レジェンド”漁師

2025年1月6日 20:52
「一番マグロ」2億700万円、豊洲・初競り 釣ったのは青森・大間町の“レジェンド”漁師

正月恒例、豊洲市場の「初競り」。最高値のマグロは今年、2億円を超える価格がつきました。釣ったのは、青森県大間町の漁師です。実は、過去に何度も「一番マグロ」を釣り上げた“レジェンド”でした。



しっとりとつややかな赤身に、口に入れるととろけそうなほど脂ののったトロ。新鮮なマグロのにぎりが味わえる東京・渋谷区のすし店「廻転鮨 銀座おのでら本店」では6日、オープンと同時に満席状態になりました。

お客さんが求めていたマグロが、新春恒例の初競りで2億700万円で競り落とされた今年の「一番マグロ」です。その味に、大人も子どもも、海外からの観光客も大満足。

その一番マグロ。今年も“熱い戦い”が繰り広げられました。5日に初競りが行われた東京・豊洲市場。次々とマグロが競り落とされる中で、ひときわ熱い戦いが繰り広げられたのが「276キロ」という青森県大間産の巨大マグロです。

「50万、52万、55万、60万!63万!65万!」

次々と示されたのは1キロあたりの金額です。65万円ということは、その時点で約1億8000万円に。戦いは、さらに白熱。

「70万、73万、73万、75万、75万…(1キロ)75万!」

競りが始まりわずか40秒ほど、1キロ75万円、総額2億700万円で決着したのです。

コロナ禍の2021年から2023年は1000万から3000万円台で推移していた、初競りマグロの最高値。今年は2019年の3億3360万円に次ぐ、2番目の高値となりました。

競り落としたのは、すし店などを経営する「ONODERA GROUP」から依頼を受けた仲卸業者「やま幸」です。

やま幸 山口幸隆社長
「決め手は鮮度感がずば抜けていた。レジェンドの漁師さんで、本当にいいマグロ釣ってくるんだなって」

   ◇

その“レジェンド”が、青森県大間町の漁師、竹内正弘さんです。2018年には400キロを超える超巨大マグロなど、今年を含め「一番マグロ」を8回も釣り上げてきました。

漁師 竹内正弘さん(73)
「いや、ほんとに夢みたい。これは勝負になりそうないい魚だなと思ったんだよね」

2億円を超えたことについては…

漁師 竹内正弘さん(73)
「(2億700万円は)ちょっと高くて気の毒のような気がするけど、おいしくいただいてもらえればありがたいです」

   ◇

そして、競り落とされたその日のうちに店に運ばれた“一番マグロ”。横綱・照ノ富士も駆け付ける中、豪華に解体されました。

そのマグロを口にした横綱・照ノ富士も、「おいしい」と笑顔に。

店ではマグロのにぎりとして提供し、1貫で原価3万円ほどというその価格は、2貫で1160円に。

お客さん
「めっちゃおいしいです。柔らかくて最高」

お客さん
「今年は最高のスタートを送れました」

「廻転鮨 銀座おのでら本店」では、7日も一番マグロを味わうことができるということです。(なくなり次第終了)

最終更新日:2025年1月7日 12:41