11年貿易収支、31年ぶり赤字
東日本大震災の影響で輸出が減ったことなどを受け、輸出額から輸入額を差し引いた11年の貿易収支は、31年ぶりの赤字となった。
財務省が25日朝に発表した貿易統計によると、11年の貿易収支は、2兆4927億円の赤字となった。東日本大震災で自動車の生産ラインが止まったことや、海外の不景気で輸出が伸び悩んだ上、原子力発電所の停止の影響などで火力発電のための原油や石油製品の輸入が大幅に増えたことなどが要因。四半期ごとでは、4~6月の輸出が前年比マイナス8%と、一番大きく落ち込んでおり、震災の影響が統計にも表れている。
なお、年間での貿易赤字は、第2次石油ショックの影響で輸入が増えた80年以来、31年ぶり。