今年１０月の日本の貿易収支は、７１００億円の赤字となった。赤字は２８か月連続で過去最長を更新している。

　２０日に財務省が発表した１０月の貿易統計によると、輸出額はサウジアラビアやＵＡＥ（＝アラブ首長国連邦）向けの自動車の輸出が増えたことなどから去年の１０月に比べ９．６％プラスの６兆６８８５億円となった。輸入額は、電力需要の減少や原油価格の下落を背景に原油の輸入額が減った一方で、ｉＰｈｏｎｅ６の発売にともない生産拠点のある中国からの携帯電話の輸入が増えたことなどから、２．７％プラスの７兆３９８５億円となっている。

　輸出額から輸入額を差し引いた１０月の貿易収支は、７１００億円の赤字だった。貿易赤字は比較可能な１９７９年以降、最長となる２８か月連続。