3月の貿易収支 2年9か月ぶり黒字に
今年3月の日本の貿易収支は、原油価格の下落などを背景に2年9か月ぶりの黒字となった。
財務省が22日に発表した3月の貿易統計によると、輸出額はアメリカ向けの自動車や、ベトナムや中国向けのスマートフォン用の電子部品が増えたことなどから、去年の3月に比べ8.5%プラスの6兆9274億円となった。これに対し、輸入額は原油価格の下落で中東からの原油の輸入額が大きく減ったことなどから、14.5%マイナスの6兆6981億円となっている。
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2293億円のプラスで2年9か月ぶりの黒字になった。一方、2014年度1年間の日本の貿易収支は、9兆1343億円の赤字だった。赤字は4年連続だが、赤字額は縮小している。