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経常黒字4年ぶり増 旅行収支も55年ぶり

2015年5月13日 13:12
経常黒字4年ぶり増 旅行収支も55年ぶり

 海外とのモノやサービスの取引を示す2014年度の日本の経常収支は、原油価格の下落や輸出の持ち直しなどを背景に4年ぶりに前年度を上回る黒字となった。

 財務省によると、経常収支のうち輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、2014年度は原油価格の下落を背景に赤字幅を縮小し、6兆5708億円の赤字となった。海外の景気回復で自動車などの輸出も好調だった。

 一方で、海外への投資の配当金などを示す第1次所得収支は、海外の子会社からの配当金などに加え、証券投資による収益も増加したことから19兆1369億円の黒字で過去最大となった。

 また、旅行収支は日本を訪れる外国人旅行者の数が1467万人で過去最高となったことなどから、1959年以来、55年ぶりに黒字となった。

 このことから、海外とのモノやサービスなどの取引を示す2014年度の経常収支は前年度を4年ぶりに上回り、7兆8100億円の黒字となった。